2020大統領選:女性への「お触り」をするバイデン元副大統領が一番人気

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史上最多21人が立候補

 いずれにせよ、バイデンの立候補表明により民主党からの立候補者がほぼ出揃ったことになる。総勢21名と、史上最多の人数となった。

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●21名中、女性は6名。
●アフリカン・アメリカン、ジャマイカ系とインド系のミックス、ジャマイカ系、メキシコ系、台湾系、南太平洋系と白人のミックスがそれぞれ1名。
●大多数がキリスト教徒だが、カトリックも数人含まれる(過去の大統領は全員がキリスト教徒だが、カトリックは1名のみ)。ユダヤ教徒、ヒンドゥ教徒が各1名。
●独身2名、子供を持たない候補者3名、同性婚者1名。米国も政治家は「家族観」を重要視されることから配偶者と子供を持つと有利とされる。
●30代3名、40代7名、50代4名、60代4名、70代2名、最高齢は88歳。
●多くは現役か元の上下院議員もしくは州知事。現役の市長(国政経験を持たない)政治家が2名、政治家の経歴を持たない候補者が2名。
●兵役経験者は男女各1名。

 女性や人種民族マイノリティの候補者は昨年末から2月までの早い段階で続々と立候補を表明した。ハンデがあることを承知の上での長期戦略と言える。3月以降、全米レベルでは無名の若い白人男性議員の立候補が相次いだ。彼らは今回の選挙で勝つつもりはなく、今後の政治活動を有利にするための出馬だと言われている(全員、無名だが白人で顔も年齢も似通っており、政策も曖昧で見分けがつかないというジョークが流布している)。

 史上初の黒人大統領となったバラク・オバマからのインスピレーションと、アンチ・マイノリティを体現するドナルド・トランプへの反動から女性、人種民族マイノリティ、若手が大量に立候補した今回の大統領選。だが現在のところ、最も高い支持率を得ているのはともに白人男性で77歳/76歳の高齢者であるジョー・バイデンとバーニー・サンダースという皮肉な現象が起きている。2人に続くのがピート・ブートジェジ、カマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレンなどのマイノリティ候補たちだ。

厳しいディベート参加の条件

 民主党立候補者のディベートは6月から毎月1度、おこなわれる予定だ。6月の初ディベートに参加するには、事前の世論調査で規定以上の支持率を得るか、全米で65,000人以上からの寄付金を得なければならない。民主党のモットーである「草の根」の体現として広く支持されていることを図る目的につき、金額は問わない。

 そのため、各候補者のニュースレター(e-mail)を購読すると、政策の説明もそこそこに、とにかく「寄付をお願いします!」となっている。ワンクリックで寄付できるリンク付きだが、金額は「5ドル」「25ドル」「50ドル」「100ドル」「それ以上」といった選択だ。今は金額よりも、とにかく人数が必要なのだ。

タウンホール・ミーティング/深夜トーク番組

 ディベートが始まるまでの期間、主だった候補者はテレビ放映されるタウンホール・ミーティングに出演する。候補者1名のみの開催とし、会場に招いた一般有権者からの質問に直接答える形式だ。

 4月23日にはCNNが5人の候補者を選び、午後7時から深夜0時まで、1人1時間のタウンホール・ミーティングを5本連続で放映した。タウンホール・ミーティングに参加することによって候補者は全米の有権者に顔を見せ、政策を聞いてもらえるわけだが、参加者として選ばれるにはそれなりの人気や知名度を得ていなくてはならない。

 アメリカには政治パロディを扱う深夜トーク番組が複数あり、候補者たちはトーク番組へのゲスト参加も頻繁におこなう。番組ホストはコメディアンであることが多く、カジュアルな番組だけにタウンホール・ミーティングやディベートよりも気軽な話題も出せ、かつ政策も語れる貴重な場だ。だが、これもゲストとして招かれるには、それなりの支持率、話題性が必要だ。

 どの候補者も全米各地を回って有権者たちへの訴えを日々おこなっているが、国土面積が広いアメリカでは大変な作業だ。ゆえに全米放映されるディベート、タウンホール・ミーティング、トーク番組への出演は非常に重要となる。

2020大統領選まで、あと550日
候補者を決める州別の党員集会/予備選の第1弾まで、あと276日
(共に5/2付)

(堂本かおる)

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