
「Getty Images」より
大型連休が目前に迫ってきました。今年は10連休とあって、国内外への旅行を予定している人も多いでしょう。特に海外に行く際には保険の準備も忘れずにしておきたいところです。
海外旅行保険はクレジットカードの付帯サービスについているはずだから、と安心している人もいるかもしれません。カードの保険サービスは最も手軽なもののひとつですが、いざという時きちんと使えるかどうかは確認すべき。そもそも、付帯サービスから海外旅行保険を外しているカードもあるので、必ずついているものという思い込みは危険です。また、たとえ付帯サービスについていても、ただカードを持っているだけでは保険が適用されない場合もあります。万が一の時、そのカードの保険で保障されるかどうかは旅行前に確認しておいたほうがよいでしょう。
クレジットカードも付帯サービスを有効活用しよう
保険が適用されるための条件として、カードを保有しているだけで保険の対象になる「自動付帯」と、旅行代金の一部(空港までの交通費含む)を該当のカードでクレジット払いしないと保険の対象にならない「利用付帯」があります。年会費無料のカードでは利用付帯が多い場合もあるので、必ず確認してください。
家族旅行で使う際も注意が必要です。保険の補償の範囲がどこまでかも、それぞれのカードによって異なるからです。対象がカード会員本人だけなのか、家族までなのかは大事なポイント。家族カードの保有者ならOKという規約であれば、カードが持てない子どもは対象外となってしまいます。
補償される金額もチェックすべき項目のひとつ。海外の治療費は高額になることが多く、数百万円もかかった例もあります。疾病治療費用が100万~200万円程度のカード保険だけでは足りないケースもあるため、カード会社が用意している補償を上乗せするプランの利用や、保険付きのカードを複数枚持っていくのも方法のひとつです。
なお、これらの保険は旅行中に負ったケガや病気だけが対象になるわけではありません。帰国してから発病するケースもありえます。「帰国後48時間以内に医師の治療を受けた場合」と規定されていることが多いため、もし体調がすぐれない場合は早めに受診したほうがよいでしょう。また、特定の伝染病の場合は、帰国後から14~30日以内など、対象期間が伸びる場合もあります。せっかく利用できる保険なのですから、内容はしっかり確認しておくべきですね。