
『キングダム』インスタグラムより
人気漫画「キングダム」(集英社)の実写映画版『キングダム』が今月19日より公開されるが、山崎賢人が主演にキャスティングされた経緯について「大人気マンガを山崎さんでやるというプロジェクトだった」と、監督・佐藤信介氏が明かしたことが、波紋を呼んでいる。
今月16日、佐藤監督は都内で開かれた『キングダム』の日本外国特派員会会見に出席した。佐藤監督はこれまで、『GANTZ』『アイアムアヒーロー』『BLEACH 死神代行篇』など多くのコミック原作映画の監督を務めてきた。しかし、記者から実写化を成功させる秘訣を聞かれると「何もない」と笑いながら返答。山崎賢人を『キングダム』主演に選んだ理由についても、「事実を言うと山崎賢人が出演することは僕のチョイスではない」「大人気マンガを山崎さんでやるというプロジェクトだった」と説明したのだ。
一方、王騎将軍を演じる大沢たかおに関しては、力を入れて監督自らキャスティングしたという。そんな「大人気マンガを山崎さんでやるというプロジェクト」ありきの映画『キングダム』は、4月19日に封切られた。
山崎賢人主演の漫画原作映画は多数ある
山崎賢人は、極端に漫画原作の実写映画主演が多い役者だ。2014年は『L・DK』、2015年は『orange』、2016年は『オオカミ少女と黒王子』『四月は君の嘘』、2017年は『一週間フレンズ。』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』『斉木楠雄のΨ難』。そして2019年は『キングダム』で、2020年には『ヲタクに恋は難しい』の公開が控えている。これらはいずれも、「山崎賢人ありき」のプロジェクトだったのだろうか?
山崎賢人を起用すれば映画がヒットするという保証もなく、数字も決して良いとは言えないのに、なぜ主演ありきの映画制作が行われるのだろうか。結果的に、山崎がバッシングを浴びるはめになっているのだから、誰の得にもならない。
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