就活「面接」が苦手な人へ! 差をつける“一枚上手”のコミュニケーションを人事スペシャリストが伝授

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「Getty Images」より

 2020年に卒業する大学生の採用活動が本格的にスタートしている。街でリクルート姿の学生を見る機会も多く、学生たちはよりよい進路を決めるべく、会社説明会や企業へのエントリーに奔走していることだろう。

 就職活動につきもので、かつ、最も重要だと言われるのが面接だ。企業の面接担当者たち、場合によっては役員クラスの相手を前に、いかに自己をアピールするかが問われるため、コミュニケーションが不得手な方や、緊張しやすい方はさぞ苦心しているはず。もちろん、面接が行われるのは新卒の就職活動だけではなく、転職活動でも同じことだ。

 面接の場でのコミュニケーションに苦手意識を持ったまま、就活や転職活動を続けることほど辛いことはない。とはいえ、一朝一夕で 口上手な性格に生まれ変わることも難しい……なんとか面接を突破する“コツ”はないかと、悩んでいる方も少なくないだろう。

 そこで、人材採用などのコンサルティングを展開するプラネットファイブ代表取締役で、人材コンサルタントの田中和彦氏に話を伺い、面接のコミュニケーションにおける重要なポイントを教えてもらった。

面接の9割は第一声と第一印象で決まる!?

「これまでに2万人以上の面接を行ってきた」という田中氏によれば、その合否の9割はなんと“一瞬のうちに”決まってしまっているという。

「面接が行われる部屋に入ってきたときの表情や、『よろしくお願いします』という声の印象は、面接担当者が決める合否に大きく影響します。ですから、少し極端ですが、私は『面接の9割は第一声と第一印象で決まる』と提言しています」(田中氏)

 では、面接の9割を占めるという第一印象を良くするためには、どうすればいいのだろうか。

「声で好印象を与えるコツは、事前に『よろしくお願いします』と声を出して、練習しておくことです。面接の日の朝、起きがけに発声しておくといいでしょう。それから、面接直前の控室では声を出せないと思いますので、息だけで練習するのがオススメです。声は出さずに、(よろしくお願いします)と口を動かしながら、それに合わせて息を吐くことは、滑舌をよくするトレーニングにもなります。口の周りだけで挨拶を練習するのは、周囲に人がいてもできますね。

 また、表情についてですが、よく“顔が強張る”と言いますよね。顔の筋肉は緊張すると硬くなって、表情もぎこちなくなりがちです。頬のあたりの筋肉が固くなっていると、不愛想に見えたり、少し恐く見えたりとマイナスの印象を与えてしまいますので、面接の前に頬の下のあたりの筋肉を揉んでおくといいでしょう。それから口の両側、口角を意識して上げるというトレーニングも効果的です。

 服装については、清潔感が何より大事です。もし、ご家族や同居人など自分をチェックしてくれる第三者がいるのであれば、家を出る前に服装がどう見えるか、客観的に指摘してもらいましょう。気をつけたいのが、洋服に“着られてしまう”こと。面接のときのみスーツを着用していると、服と体がなじんでいない印象を与えてしまいます。ですから、面接の何日か前から普段着としてスーツを着て、慣らしておくことも意外と大事なことです」(田中氏)

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