家族は誰に相談すればいいのか…
日常の中に何かが入り込んでくる恐怖というのはホラー作品にも度々あり、2017年に日本公開中止となったホラー映画『マザー!』では、夫が次々招き入れる非常識な客人に抗議するとまるでこちらが神経質な変人みたいな扱いで、見ている側もイライラ度マックス! でした。それでもそれらは「侵入者が明らかに狂ってる」のだからまだマシかも。C子さんの遭遇する〈自然派を装ったトンデモ〉たちは、「子どもの未来のため!」「環境にやさしい!」「自分の力を引き出す」といった真人間に擬態した(しきれてませんが)キラキラをふりまきながら、生活圏にさりげなく浸食してくるのですから、その気味悪さは何とも言いがたいものがあります。
「安く旅行できて金もうけ」はウソ! 拡大する「旅行ネットワークビジネス」の罠
改元が行われる2019年のGWは異例の10連休。例年以上に旅行客が増えそうな雰囲気だが、近頃問題になった「旅行ネットワークビジネス」の勧誘にも要注意だ…
C子「私も、ナチュラルとかスピリチュアルなものは好きなのですが、まさか、この手のものに身内がハマり、広めていく立場になろうとは思いもしませんでした。市の消費者センターに相談してみたこともありますが、『あなたが契約したわけでもなければ金銭トラブルも起きてないのだから、そっとしておいてあげてください』と言われてしまいましたね。
県の消費者センターは、『育休が明けたらそれどころじゃなくなるわよ』と、トンチンカンな返答で……。余談ですが義妹と一緒に活動している妹が、子宮系女子であることも判明。母も実は、過去にマルチをやっていたとのたまい始め、手がつけられません。笑って忘れたいところですが、こんな身内に囲まれてこの先どうやっていけばいいのか」
ここにきて子宮系が出てくるとはまさかのオチも!? トンデモに包囲され、沼の孤島に立たされているC子さんの現状を見ると「不条理」という言葉しか浮かびません。自分がトンデモにハマっていなくても、トンデモ沼をかきわけて進まねばならぬという、苦境が伝わってくるエピソードでした。