レトルト食品への罪悪感は不要! 「時短」から「時短×ヘルシー×エシカル」へ進化する最新レトルト事情

【この記事のキーワード】

フリーズドライ味噌汁の競争激化

 味噌汁といえばヘルシーな和食の代表的存在だ。時代の流れを受けてか、時短商品の先駆けともいえるフリーズドライの味噌汁がここ数年人気を増している。「アマノフーズ」ブランドのアサヒグループ食品によれば、「フリーズドライみそ汁の市場は推計販売金額ベースで2013年を100とした場合、18年は392へと大幅に伸びている」(引用:SankeiBiz)という。

 アサヒグループ食品は増産に向かい、カップスープのノウハウを持つ味の素は新規参入。永谷園は、粉末タイプと生味噌タイプのある「あさげ」シリーズにフリーズドライタイプを加えた。

 フリーズドライは、凍結させた食品を真空状態で乾燥させる技術である。真空状態にするには気圧を下げる必要があり、低い気圧の元では100℃よりも低い温度で沸騰し水分を蒸発させるので、味や風味、栄養素を維持することができる。

 フリーズドライ味噌汁は割高ではあるが、お湯を注げば一瞬でレベルの高い味噌汁が準備できるところが評価されている。

 ちなみに先ほど紹介した神州一味噌のフリーズドライパウダーのみそは、お湯に溶かせばみそ汁として使うこともできる。

時代が必要とする時短食品

 このように、働く女性のための時短食は進化している。

 総務省の2018年1~10月の「家計調査」をベースに全国スーパーマーケット協会が分析したところ、平日と土日祝日のスーパーマーケットで支出金額の違いが一番大きい品目として、鍋物セットなどの「そうざいセット」や冷凍調理食品が確認された。

 平日は時短のメニューを、週末は手が込んだものをつくるというスタイルはすでに主流になっている。

 働く女性に向けたアンケートでは、「健康な食生活を心がけている」が23.7%、「わりと心がけている」が48.0%であった(回答数・897/ソフトブレーン・フィールド調べ)。これは、合計71.2%の人には健康な食事づくりが週末も平日も頭にあるということである。むしろ、平日こそ、時短であってもヘルシーな料理を作らねばと強く意識していることだろう。

時代はもう、「時短」だけでは不十分である。時短だけでなく「ヘルシー」、そして「エシカル」などさらなるキーワードをどこまで打ち出すかが、今後の食品業界のカギを握るだろう。

1 2 3

「レトルト食品への罪悪感は不要! 「時短」から「時短×ヘルシー×エシカル」へ進化する最新レトルト事情」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。