NGT48暴行事件で隠され続ける「秋元康の責任」AKBシステムに斬り込んだ宇多丸

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 秋元氏は『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)に2回ゲスト出演し(2013年と2015年)、宇多丸からアイドルグループのプロデュースの仕方や作詞術についてのインタビューを受けている。

 そういった縁があるなか、宇多丸が明確に秋元氏の説明責任について言及した意義は大きい。そのような言及は在京の放送メディアでまったくなされていないからだ。

 宇多丸が指摘した通り、NGT48暴行事件が発生したのは、「握手会」を通じてメンバーとファンにつながりが生まれ、その結果としてセキュリティーに穴ができてしまったからである。

 であれば、「握手会」というシステムをつくりだし、そこから莫大な収益を得ているはずの秋元氏がこの問題に対して「知らぬ存ぜぬ」の態度を貫き通すことが許されるわけはない。

NHK新潟は「秋元康」の責任問題を指摘

 しかし先に述べた通り、在京のテレビ局によるニュース・ワイドショーで宇多丸のような指摘がなされることはない。

 とはいえ、地方ではいささか状況は異なる。NHK新潟のニュース番組『新潟ニュース610』は、4月9日放送回でNGT48暴行事件を特集したのだが、そのなかで秋元氏の責任について真正面から斬り込んでいたのだ。

 番組は、3月22日に行われた調査報告会見で、秋元康氏の不在の理由を記者から問われた松村氏の発言に着目した。

 松村氏は記者の質問に対し、<NGTの運営ということに関しては、弊社AKSが全権を握っております。それを全面的に対応しております。報告書の中にございましたように、秋元さんはクリエイティブのところを中心に担当されているので、ということでご理解いただければと思っております>としたうえで、<秋元氏は今回の問題を大変憂慮している。『メンバーのケアを考えなさい』と叱責された>と述べている。

 これについて、番組に出演した若槻良宏弁護士は、<組織運営の権限のないはずの秋元氏が、経営者の松村氏を叱責している>という矛盾を指摘。そして、<本来であれば、監督を受ける立場は上司や代表取締役であるわけですが、そうでない方(秋元氏)から指揮監督命令を受けていることはまさに企業のガバナンスが問われる。この会社は誰が意思決定をして、誰が責任を負っている会社なのか、不明瞭になる発言だった>と説明し、AKSという組織の杜撰さをハッキリと批判した。

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