筆者の止まらぬ妄想はさておき、「Jr.革命」を掲げて社長に就任した滝沢秀明は、SixTONES(ストーンズ)、Snow Man(スノーマン)らJr.グループを精力的に売り込んでいる。SixTONESは昨年、YouTubeが世界各地で行う「YouTube アーティストプロモ」のキャンペーンに日本人として初抜擢され、滝沢はキャンペーン用に制作した楽曲「JAPONICA STYLE」のMVもプロデュースした。すでに単独コンサートも成功させており、デビューがもっとも近いと目されている。
しかし23日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)によれば、現在テレビ局のジャニーズ枠はドラマも歌番組もバラエティも飽和状態で、なかなかJr.の枠がないことが悩みだという。今後はJr.をEXILEなどが所属するLDHのような形態にしていきたいと考えている、ともあるが、ジャニーズがほかの男性グループを意識し、良いところを取り入れようとするだなんて、時代は変わったものだ。
そこで気になる記述があった。滝沢社長は、ジャニー喜多川社長から「もっとグループ全体の舵をとってほしい」との打診もされているというのだ。まさかの次期ジャニーズ社長の座も見えてくるが、いずれはトップにつくことを意識しているのかどうか、今後はジャニーズ事務所に蔓延する<風紀の乱れ>を正す決意もしているそうである。
元TOKIOの山口メンバーやNEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキの未成年飲酒事件など、昨年は“ジャニーズなのに”大々的に報じられる事件がいくつかあった。過去には、所属タレントの性暴力事件が週刊誌で報道されても、後追いするメディアは皆無だったにもかかわらずだ。もはや揉み消しが通用する時代でなく、公明正大さが求められているのである。
であれば当然、大手事務所ゆえの権威に甘えていた所属タレントたちの意識も変わらなければならない。13歳からジャニーズ事務所に所属し、仲間を見てきた滝沢には、他のスタッフ以上に強い危機感があってもおかしくない。ジャニーズ事務所を愛し、並々ならぬ愛情を持っている彼が起こす改革、いや革命がどんな風にジャニーズ事務所を変えていくのか……ジャニーズ大好きではない筆者でも、楽しみになってしまう。