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AAAリーダー記者会見の教訓~「謝罪」をする前に、「謝罪しない」ための「訓練」を。

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「謝罪訓練」の仕方

 そこで今回は「謝罪訓練」について説明しよう。「謝罪訓練」とは、頭を下げる角度やその時間などのことではない。それは謝罪する前に練習すればいいだけだ。

 私がここで提唱する「訓練」は、それとは少し違う。災害や火災が起こってからの対応や処置を想定する訓練ではない。それは「謝罪」を行わないための訓練である。有事の際の対応能力が問われることも歴然たる事実ではあるが、私はあえて事故や事件を未然に防ぐための訓練ができることを伝えたい。

 つまり、平時に行っておくべき危機管理術のひとつがこの「謝罪訓練」なのである。それにはズバリ、トイレに貼ってある「確認表」を参考にすればよい。

 コンビニやファミレス、コーヒーショップのトイレには「確認表」が貼ってある。時間ごとに担当者がチェックしてサインしたり、ハンコを押したりする。

 汚れていたら掃除。トイレットペーパーや石鹸がなくなっていたら補充。落書きがあったら消す。発見した時に印を残すのではなく、作業完了・終了をもって印を残す。

 トイレ内を見て回って現状を確認し、不備や問題があったら即処理をして、その場で清掃や交換を行う。チェックしていることが明確ならば、いたずらも減るし、清潔な場所の提供も確保できる。これは定時に見回っていることの「可視化」である。

 もしもあなたが、酒が大好きで、飲むといつも記憶をなくしてしまうまで深酒する悪習慣があるなら、酔った時どんな行動を起こしているかを周囲の人に聞いてリストにしたり、過去にお酒でトラブルを起こした有名人の事例を集めたりするとよい。

 ここで皆さんも、職場で起こり得る「リスク」を書き出してみようではないか? ここは想像力を増して想定してみてほしい。

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