どうしても求める人物像が見つからない場合は?
前項では、企業が公開している「求める人物像」を参考にしましたが、どう探しても求める人物像が見つからない場合はどうすればよいのでしょうか。その場合は、志望企業の業界と職種の特徴から自分で導き出す、ということになります。
たとえば、ある程度固定化された顧客を相手に固定的な製品を販売している企業の営業職なら、「顧客との関係を維持しながらも自社にとって有利な条件を勝ち取るような折衝ができること」などが望まれるでしょう。
失敗してもいいから新製品をたくさん作りたいと思っている企業の開発職なら、「ニーズを把握できるようアンテナを張っていて、失敗を恐れずとにかくたくさん提案が出来る人」が望まれるかも知れません。
相手のニーズを掴むメリット
求める人物像を踏まえて、相手に伝える。この方法はかなり強力です。営業活動で例えるなら以下のような差があるのと同じです。
・競合は顧客のニーズを把握せず、自身が売りたいモノを売りつけている
・あなたは顧客のニーズを把握した上で必要な部分だけに絞って提案している
どちらが受注確率が高いのかは言うまでもないでしょう。
人間は限定されたほうが思い出しやすくなる
上記のように「先にエピソードのテーマを決めてから書く」方法は、「漠然と何か書く」のに比べてはるかに生産性が高まります。
これは、何か制約があるほうが創造性が高まる、という人間の心理に基づいています。「なんでも良いから自分の強みを探そう」と考えると、思考の対象が広すぎて考えがまとまりづらいですが、「自分の過去の経験で、他人との関係を悪くしないで自分の要求を通した経験はないかな?」と考えるとエピソードを思い出しやすくなるのです。
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