社会

オウム真理教の分派による、信者殴打死亡事件【高橋ユキ裁判傍聴】

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「Getty Images」より

 天皇陛下の生前退位により、30年の歴史を終える「平成」。5月1日から新元号「令和」に改元される。バブルの崩壊とともに始まった平成を、各紙がさまざまな視点から回顧している。

 筆者は2005年(平成17年)から、主に刑事裁判を見つめ続け、傍聴ライターとして稼働してきた。本記事では、これまで傍聴してきた刑事裁判を1年に1件ずつ紹介しながら、平成の事件を振り返ってゆきたい。

【平成の事件01】オウム真理教(現アレフ)の分派・ケロヨンクラブ 信者殴打死亡事件

<2005年〜傍聴>

 信者らは“原点に還る”という意味でカエルのマスコットを持ち歩いていたと言われている。北澤優子をトップとするこの集団は、2004年に信者の一人を修行中に竹刀で殴り殺したとして、北澤ほか信者数名が逮捕された。傷害致死罪に問われた北澤は、初公判で起訴事実を否認。公判は長期化したうえ、途中で北澤が病気になり、さらに長引いた。

 ケロヨンクラブの修行内容は一風変わっている。

・富士の樹海に一人ずつ入っていく

・公園でミミズや土を食べる(ミミズ供養)

・公園で坂道をでんぐり返りしながら下っていく(コンコロリン)

・子供の見張りを立て、大人信者が水に肩までつかって立ち続け、意識を失いそうになったら子供に肩を叩いてもらう

 等々、自然と一体になった修行が目立つ。屋内では、オウム真理教でも行われていた温熱修行のほか「ドキュン」という薬物を服用したうえで自分自身を竹刀で叩く、また人に叩いてもらうなどの竹刀殴打修行などが行われていた。同集団では04年の事件の前にも、修行中に信者が亡くなっている。

 北澤の一審判決は懲役8年。2014年に最高裁で確定。「修行はぁ、時間決まってないし、曜日も何も決まってない。ただ(ある信者)が、8時間叩くって言ってるのを聞いただけですぅ~」と語尾を伸ばし話すのが特徴だった。

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