山口真帆の「つながりメンバー辞めさせて」訴えは終始一貫
25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、山口真帆が卒業公演で見せた涙の訴えを「恨み節」と評している。その記事は、12月8日の暴行事件発生直後、寮近隣の公園で、山口真帆と犯人グループが言い争いになった様子を伝える録音データの存在を伝えるものだった。
このデータは山口が被害にあった際にかけつけた村雲颯香が録音したもので、第三者調査委員会にも提出されたという。その内容は<普段おっとりしている山口さんが、聞いた事のないような激しさで犯人を問い詰める声>が入っているとし、また<山口さんは恐怖の反動から『ぐちゃぐちゃにする』『全員辞めさせてやる』といった内容の発言をしていて、犯人とつながりが疑われるメンバーの名前を次々に挙げて詰問している>と伝えている。
同誌によればこのテープにこそ、<「まだどこにも出ていない事件の核心」が存在している>とのことだ。その核心とは何なのか、もったいぶらずに書いていただきたいものだが、山口が気の合わないメンバーをなんとかして辞めさせたいがためにコトを大袈裟にした、というところだろうか。
録音テープは第三者委員会と数名のメンバー、今村悦朗元劇場支配人が所有しているという。あたかも内通者が山口真帆の印象を操作しようとしているかのようにも感じられてしまうが、たとえテープの存在と山口真帆の激昂が事実だったとしても、山口真帆が事件告発当初から主張している「グループを健全化させたい」という訴えとはなんら矛盾点はなく、山口を貶める物証にはならない。むしろ、山口真帆のネガキャンが始まったことで、AKSへの不信感は強まるばかりだ。
そもそも、オートロックの自宅マンションにファンの男が侵入し、玄関先で声をかけられ、抵抗しようとしたら口をふさがれ、助けを呼んだら向かいの部屋からも男の仲間が登場するという展開に恐怖を覚えるのは、「大袈裟」なことだろうか。上記内容自体はでっちあげではなく事実だと男たちも認めているはずだ。第三者委員会の調査報告書でも、事件の詳細はまとめられている。山口は怪我などを負ったわけではないにしろ、恐怖を覚えたことは確かなのではないか。
むしろ、この事件状況が事実だとしても「それくらいでここまで騒ぐなんて……」と驚くような対応をしているAKSこそ不可解。AKSにとって、またファンと私的領域でつながることが普通になっていた一部のメンバーにとっては、「それくらいのこと」だとしても、一般的に考えれば充分、恐ろしい事件だろう。
山口真帆が被害を告発したのは「悪いことをしているメンバー」の処分をするという今村氏との約束が反故にされたから、だった。録音テープでの発言から終始一貫している。