
SMAPなしで平成の『NHK紅白歌合戦』は語れないけれど……
4月29日、NHKで『総決算!平成紅白歌合戦』が放送される(第1部は19時30分から、第2部は22時から)。ニュース中断を挟みつつ4時間にわたる長丁場の放送だ。
『総決算!平成紅白歌合戦』はタイトル通り、平成時代の『NHK紅白歌合戦』をアーカイブ映像も交えながら振り返る趣旨の番組だが、ここでインターネット上を賑わせているトピックがある。「NHKはSMAPの存在をどう扱うのか?」という問題だ。
昨年11月19日に放送された『歌のゴールデンヒット-年間売上げ1位の50年-』(TBS系)で、2003年のナンバー1ヒット「世界に一つだけの花」が不自然なかたちでカットされるなど、SMAPに関してはアーカイブ映像であっても存在を抹消される実例があったことから、動向が注目されている。
NHK 上層部は「新しい地図」より嵐?
『総決算!平成紅白歌合戦』は視聴者からのリクエストを募る形式の番組。ホームページ上では<「総決算!平成紅白歌合戦」では平成30年間の紅白の名歌唱名場面を振り返ります。あなたの好きな名シーンを理由と一緒にお送りください>とリクエストを募集していた。
ツイッター上ではSMAPへの投票を呼びかける流れがあった一方で、悲観的な声もあった。というのも、『総決算!平成紅白歌合戦』第1部の司会は嵐の櫻井翔なのだ(第2部は内村光良が司会を務める)。
NHKといえば、新しい地図の3人の冠番組が決まりかけていたが、東京オリンピックをテーマにした特番に嵐を起用したがっているNHK 上層部がジャニーズ事務所に忖度して番組企画が握りつぶされたと「週刊文春」(文藝春秋)2019年1月31日号で報じられたのも記憶に新しい。
「世界に一つだけの花」は平成時代に最も愛された曲
『NHK紅白歌合戦』はSMAP解散後もSMAPの存在を抹消しているわけではない。2018年大晦日放送『第69回NHK紅白歌合戦』のオープニングVTRでは、SMAPが「世界に一つだけの花」を歌っているアーカイブ映像が一瞬映し出されて話題となった。
とはいえ、平成時代の『NHK紅白歌合戦』を振り返るのであれば、「一瞬映し出された」程度の扱いでは違和感が残るだろう。というのも、SMAPは平成時代に最も愛された楽曲をもつグループといえるからだ。
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