健康

春の「頭痛」は急性ストレス障害、二つの「習慣的な行動」で解消も

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新しい環境下では認知行動療法による「習慣的な行動」を

 では、このような新しい環境(新入学、新入社)で楽しく新生活のスタートを切るには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。またこのような頭痛の対処法としては、どのようなものがあるでしょうか。

 脳科学、認知行動療法の面からは、簡単でそれほど負担にならない習慣的な行動が自分を変えることができると実証されています。

 認知行動療法とは、メンタルストレスや心の悩みを改善するために、実際に医学の場でも取り入れられている治療法で、物事を捉える視点を、自分の考えだけではなく、さまざまな視点から捉えて治療していきます。今回は1人で簡単に実践できる、以下の2つの「習慣的な行動」をおすすめします。

●自分から自己紹介をしてみましょう。

 新しい学校や職場では、そこに集まってきた人はみな、期待と不安を抱えています。同じ境遇ですから、打ち解けたいと思っている気持ちも共通しています。優しい気持ちで、自分から先手の積極的なあいさつをしてみましょう。

 みなさんから勇気を出して声をかけることが、相手に対しても「ギフト」になると考えると声をかけやすくなるのではないでしょうか。また、自分が声をかけられたら自然に自己紹介ができるように予め準備しておくことも良いでしょう。名前や出身、学校など共通のことがあると早急に仲良くなれるものです。

●「きっと、うまくいく」とイメージしてみましょう。

 インドで製作された、真の友情や幸せを描いたコメディー映画のタイトルにもなっている「きっと、うまくいく」。これにはどんな意味があるのでしょう?

 これからはじめる新しい環境で、「友達ができなかったらどうしょう?」、「仕事がうまくできなかったらどうしよう?」と悪いイメージで考えないということです。「どうしたら友達ができるかな」、「どうしたら仕事がうまく行くだろう」と考えるのです。しかもこの場合、できるだけ具体的な行動につながるように考えるのです。

 認知行動療法では、うつ病や不安障害患者に起きている否定的思考(negative thinking)を無理に肯定的・積極的思考(positive thinking)に転換することは、治療上、重要ではないとされています。しかし、疾患でない人における認知行動心理学では、肯定的思考がコミュニケーションに有効との報告が多くあるのです。

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