マクドナルドを痛烈ディスり! バーガーキングが過激“炎上広告”仕掛けるワケ

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過激な宣伝方法が日本では広まらない、その理由

 しかし、こうした過激で面白い広告が日本でほとんど行なわれていないのは、一体なぜなのだろうか?

「ひと言で言うなら、日本は比較広告に寛容じゃない、ということです。つまり企業側がこうした茶目っ気のある比較広告を打ち出したいと思っても、日本の世間一般ではすぐにバッシングと捉えられてしまうからです。90年代の初頭に、ペプシ・コーラが当時人気だったM.C.ハマーを起用して、コカ・コーラを飲んで意気消沈していたハマーにペプシを渡すと一気に元気になるという内容のCMを制作しました。しかし、各テレビ局が『業界に不要な混乱を招く』と放送を拒否した事例があったのです。

 また、比較広告はどうしても他の企業情報を広告内で表示しなければならないので、“紛らわしい”という観点から広告宣伝機構が目を光らせている、というのも企業側にとってはやりづらいのでしょう。ちなみに、バーガーキングのライバル広告を燃やしてクーポンをゲットできる例のARアプリですが、アメリカ本社版は日本のスマホではダウンロード不可の表示となってしまい、日本版はダウンロードできますが『燃やすボタン』は付いていないんです。『日本では火が出ません』くらい遊び心を持ってみてもいいのでは?と感じましたね(笑)」(重盛氏)

 バーガーキングは、日本でも2015年に“BIG KING”というマクドナルドのビッグマックを意識した商品を販売し、「『あっちのビッグ』とどこが違う?」という比較広告を打つなどしていたが、欧米に比べればまだまだ振り切れていない印象もある。とはいえ日本でのシェア拡大のためにこうした過激な広告に踏み切る可能性はあるので、バーガーキングの今後の動向からは目が離せない。

(文=TND幽介/A4studio)

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重盛 高雄(しげもり・たかお)/フードアナリスト
ファストフード、外食産業に精通したフードアナリスト。ニュース番組、雑誌などに多数出演。2017年には「The Economist」誌(英国)から、日本のファストフード業界についてのインタビューを受けるなど、活躍の場を世界に広げている。
HP http://foodanalyst-pro.com/profile/profile.php?name=shigemoritakao00017

 

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