なまはげ子:うちは夫かなり歳上なので、もともと健康に関することには敏感だったんですが、彼ががんになってからはとにかく食事療法に片っ端から手を出しましたね。ほかにも麻の飾り物や電磁波対策グッズを買ったり。高齢ですので、身体を痛めつけたくないという想いがあります。言霊ロゴストロンやら、波動療法にもすがりました。
なまはげ子:さらに私自身が精神的に病んでいたころは、スピ沼にハマりました。本屋で『人生が劇的に変わるフラワーエッセンス』というのを見つけたのがきかっけ。いろいろあっておかしなものと手を切り、落ち着いてからまだ数カ月といったところなんですが、ずいぶん長いあいだ頭が狂いっぱなしだった感覚です。
ラビ奈:私は「陰謀論」の沼にハマっていたんですが、きっかけは食です。2回目の結婚をした時「食材は生協から配達してもらうのが、主婦のステータス!」だと思っていて生活クラブ生協を始めたんですけれども、そこから無肥料無農薬にこだわりはじめ、いろいろと調べているうちに「モンサント」とか!
一同:笑
自給自足で陰謀から身を守る
ノジル:モンサントで笑いが出るって、自然派ウォッチャーの集まりだな~と実感させられます(笑)。解説マン入りますと、モンサントとは世界的な超巨大バイオ科学メーカーのこと。除草剤や遺伝子組み換え食品を流通させることが不自然だ! 環境破壊企業だと叩かれ、自然派や陰謀論者からは「農業マフィア」と呼ばれます。
ラビ奈:その勢いでどんどんどんどん自然派志向になっていき、マクロビにいってヴィーガンになり、農薬添加物は一切排除。そんな生活にひたっていたんですけれど、ある日夫がこっそり食べていたんですよ! インスタントラーメンを! そこから一気に「あ、この人とはもう一緒にいられない」と思って、ある日家出したまんま離婚しちゃったんですよね。
なまはげ子:私の知り合いでも、スピリチュアル活動が原因で離婚した人、ふたりくらいいますが……。
ズク代:震災で奥さんが被爆・脱原発にはまって移住しちゃって離婚っていうのはよく聞きますが、陰謀論で離婚! は初めてかも。
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ラビ奈:で、陰謀論仲間のところに身を寄せつつ。
ノジル:あの、陰謀論仲間って何ですか。
ラビ奈:そういった陰謀論ブログとかコアな掲示板とかで繋がっているんですよ。仲間が。
なまはげ子:わかります~!
ラビ奈:そのつながりで、とあるお金持ちの奥さまが自分の果樹園を管理してほしいと申し出てくれたんです。その頃は「自給自足が陰謀から身を守る方法」だと思っていたので、渡りに船とばかりに飛びつきましたね。その奥さまも陰謀論者なので同士ですごい盛り上がって楽しかった(笑)。でも結局そこの家族の反対とかがあって追い出され、看護師の資格を生かして生計を立てていました。