過剰な自然派を人に広めたことへの罪悪感がある【元・呪われ女子座談会part4】

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呪われ体験談は、尽きない

 トンデモ沼にどっぷりつかっていた4人の女性たちが、自身の体験をふりかえるゴールデンウィークスペシャル座談会、「自然派沼」編の後篇です。

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過剰な自然派を人に広めたことへの罪悪感がある【元・呪われ女子座談会part4】の画像2 ウェジー 2019.05.08

 参加してくれた方々はトップ写真、右上から時計回りに、

・「自然派育児」にハマった40代ズク代さん。沼入りしていた当時は、出馬するくらいの勢いでアツく環境や社会のことを考えていたそう。また、子育て中のお母さんたちの孤独を癒したいと、スピ沼もたしなむ。
・夫がガンを患ったことから、ありとあらゆる民間療法や食事療法、スピ沼にハマった50代なまはげ子さん
・子育ての悩みからシュタイナー教育を知り、その流れからマクロビやホメオパシーにハマった40代イル乃さん
・「陰謀論」の世界にハマった50代元看護士ラビ奈さん。自然派生活にハマりすぎ、夫が隠れてあるモノを食べていたことが理由で離婚。

殺伐とした人間関係

ノジル:皆様いろいろな沼を体験されて実感した「あるある」はありましたか?

ラビ奈:選民意識。「私は地球上のひと握りの人しか知らない真実を知っている!」みたいな、そんな気分でしたから。陰謀論者が集まる掲示板では、選抜メンバーが入れる場所みたいのがあるんですよ。そこに入ると、今まで社会を正そう!みたなことを言っていた人たちが、急にそこにいないひとの悪口合戦になる(笑)。話を合わせていくうちに仲間意識が高まって、ますます選ばれし者……みたいな思考になっていきましたね。

なまはげ子:ビーガンの人たちもそうだったんですけれども、あれだけ動物を愛しているのに攻撃力がすごかった。Facebookのコメント欄でいつも大喧嘩しているとか。ヴィーガンの人たちと会うときは、持ち物を入念にチェックしてその時専用のものを持っていましたね。皮製品とか毛皮とか言語道断。財布は100金で買ったビニール製とかにして。

ラビ奈:毛皮着てたら殺されそうですね。

ズク代:自然派育児の人たちは、妙に意地悪(笑)。子どもがアレルギーがあるので、周りのお友だちと遊ぶときに、おやつやら何やら気を遣うのに疲れてしまったんですよね。そんなとき知り合いに「うちのおやつは芋だよ。自然派育児はそういうもの」と聞いて興味を持ち、地元の自然派育児サークルを見学しに行ったんです。近くの大きい公園で「自然派なんとか会」というのぼりを立てて集まって遊んでいたので、「興味があるので、ちょっと見学させてもらえませんか?」と声をかけて子どもと入れてもらった。

そして、おやつの時間になると焼き芋が配られはじめ、そこであからさまにハブられたんですよ(笑)。もちろんメンバーじゃないし見学なんで「もらえて当然」とは思っていなかったけど、ニコニコで配っているのに、私たち親子の前だけ真顔でスルーされたので、えええって。

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