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ソニーXperiaはなぜ負けた? シェア爆増で世界シェア2位を獲得したファーウェイとの決定的な違い

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ソニーのXperia(SONY公式ホームページより)

 ソニーは2019年3月期の業績見通しで、Xperiaシリーズを展開するスマートフォン事業を含む「モバイル・コミュニケーション」部門の営業損益が、950億円になると見込んでいる。2007年には9%あったスマホ市場における世界シェアも、現在では1%を下回るまでに落ち込んでいるとのことで、ソニーの苦境は明らかだ。

 ソニーは、グローバルな市場ばかりか国内での不調も深刻だ。MM総研の調査結果によれば、ソニーの2018年(1~12月)国内携帯電話端末の総出荷台数は299.5万台で、前年比30.6%減となってしまったという。これを受けてか、一部報道によれば、ソニーは約4000人いるというスマホ事業の人員を、2020年3月末までに半減させる可能性まで浮上している。

 一方で好調だったのは、韓国の「サムスン電子」や中国の「ファーウェイ」だ。米調査会社のICDによれば、2018年の世界シェアでサムスン電子は1位(20.8%)を獲得。あのアップル(14.9%)を2位に抑えている。またファーウェイは3位(14.7%)であり、アップルのシェアにも肉薄。さらに市場調査会社のIDCの発表によれば、2019年第1四半期における全世界スマートフォン出荷台数データは、ついにファーウェイがアップルを抜いて2位につけたという。

 それだけではない。他社と比べても安価なスマホで収益増を図っている「シャオミ」(2018年世界シェア4位/8.7%)や、優れたカメラ性能が特徴のスマホでシェアを拡大しつつあるという「オッポ」(同5位/8.1%)は、どちらも中国メーカーだ。アジア勢の強さは、目を見張るものがある。

 2018年の日本国内市場のメーカー別出荷数を見ても、サムスンやファーウェイの躍進っぷりが分かる。サムスン電子は207万5000台(前年比8.1%増)を記録。ファーウェイに至っては198万1000台(前年比129%増)と、その数を大幅に伸ばしたとのことだ。ソニーは国内外において中・韓のスマホメーカーに押されっぱなしの状況だ。

 そこで、ケータイ業界を主な取材テーマとして活動を続けるケータイジャーナリスト・石野純也氏に、スマホ市場におけるアジア勢の活況ぶりとソニーの不調について話を聞いた。

アジア勢の活気には、確かな理由がある

 まずは、アジアのスマホメーカーそれぞれの、市場における立ち位置を整理してもらった。

「サムスン電子は、フィーチャーフォン時代からもともとシェアの高いメーカーでしたが、スマホ市場に『Galaxy』シリーズをいち早く投入したことが功を奏して、現在のシェアを獲得したと言えるでしょう。ディスプレイに用いられている有機ELなどに高い技術力を持ち、ハイエンドモデルから低価格な商品まで、まんべんなくラインナップを揃えているメーカーなので、当然のようにアンドロイド端末のトップに君臨しています。

 対するファーウェイは、伸び率トップでシェアを拡大し続けているので、このまま行くとサムスン電子も抜くことになるかと思います。他のメーカーでは、オッポもとてもシェアを伸ばしていますね。まだファーウェイには及ばないものの、カメラ技術についてかなりキャッチアップしてきているのが好調の要因で、この先さらにシェアを獲得する可能性があります」(石野氏)

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