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ソニーXperiaはなぜ負けた? シェア爆増で世界シェア2位を獲得したファーウェイとの決定的な違い

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 一方のソニーは、SIMフリー端末事業を国内で大々的に展開することはなく、キャリア向けのモデルをメインとし続けている。ソニーの不調は、SIMフリー市場に押されているという面もあるのだろうか……?

「いや、それはないと思います。SIMフリーという選択肢が定着しつつあるとはいえ、今のスマホ市場の約8割は、未だにキャリアの端末が占めています。ですからソニーの低調ぶりとSIMフリー市場は、あまり関係がないと言えるでしょう。単純に、キャリアの端末を選ぶなかで、アップルの『iPhone』やシャープの製品にユーザーが流れている。とりわけ、同じ日本メーカーであったシャープ(現在は台湾・鴻海精密工業傘下)にユーザーが移っているのが、一番大きいポイントなのではないでしょうか」(石野氏)

 ソニーのライバルは、中・韓のスマホメーカーではなく、日本で切磋琢磨してきたライバルとも言えるシャープであるとのこと。では、ソニーがライバルたちとの争いを勝ち抜いて、メーカーとして復活するためには、何が必要なのだろうか。

「ソニーの『Xperia』シリーズについて言えば、ここ数世代、トレンドを先取りできずにむしろ遅れてしまっていました。また技術的にも、周回遅れになっていた面が否めません。これらの要因によって、単純に、端末自体にどんどん魅力がなくなっていったので、トレンドや技術といった面を強化することでブランド力を取り戻す必要があるでしょう」(石野氏)

 技術的にもトレンド的にも他社から遅れてしまっていたソニーの凋落は、必然だったのだろうか。

 

石野 純也(いしの・じゅんや)/ケータイジャーナリスト
慶応義塾大学卒業後に宝島社へ入社し、携帯電話関連のムック編集を担当。2005年に独立して以降は、ケータイ業界を主な取材テーマとしながら、幅広い媒体で執筆、コメントを行っている。著書に『ケータイチルドレン』、『勝手サイト』(ソフトバンククリエイティブ)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)などがある。
オフィシャルサイト

 

(文・取材=後藤拓也[A4studio])

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