社会

犬猫殺処分は、暗躍する“死の商人”たちを根絶しない限りなくならない

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殺処分ゼロが生み出した悪循環

 自治体が殺処分ゼロを目指すことで、ペット店の安易な殺処分持ち込みを自制し、安易な仕入れと販売を自制することが期待されたが、実態は「引き取り屋」なる闇ビジネスが生まれてしまった。その結果、以下のような悪循環が生まれている可能性がある。

パピーミルブリーダーによる犬猫の過剰生産

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ペット店による抱かせ商法による衝動買いを狙った販売のための仕入れ

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売れ残りを保健所に持ち込めないため「引き取り屋」に売却

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「引き取り屋」が山中に遺棄か飼い殺し。雌はパピーミルブリーダーに売却

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パピーミルブリーダーによる犬猫の過剰生産

 もし本当にこのような悪循環が生じているのであれば、これを断ち切るためには行政は殺処分ゼロだけではなく、殺処分をなくすことで浮いた施設や予算を有効に活用すべきだろう。動物保護活動、ブリーダーに対する厳しい認可制度や認可ブリーダー以外から仕入れたペット店への罰則、そして各種ボランティア団体への経済的支援などできることはいくらでもある。

 個人でできることは、できるだけペット店(ホームセンターなども含む)で安易に衝動買いしないことだ。とは言っても、すでに売られている犬猫については、誰かが購入しない限り悲惨な末路を辿るというジレンマもある。

 ペット店で購入するのであれば、病気になろうが老い衰えようが最期まで面倒をみる覚悟を持ってほしい。あるいは、犬猫を飼いたければ、まず保護されている犬猫を引き取ることも検討してはいかがだろうか。

 ちなみに、我が家には現在、姉弟2匹の猫が暮らしている。縁があり引き取って保護した猫たちだ。すでに10歳を超える外猫たちで2匹とも口内の状態が悪かったので、我が家に連れてきたときは痩せており、弟猫のほうは少々凶暴だったが、その後2匹とも治療して今は体重も増え、ソファの上で仲良く身を寄せ合って穏やかに寝ている。

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