
『 おめでとう眞子さま 小室圭さんとご結婚へ 』(毎日新聞出版)
5月1日、令和という新時代がスタートした。新天皇の即位に日本は祝賀ムードに包まれたが、秋篠宮家長女・眞子さまと小室圭さんの結婚問題は令和に持ち越され、今なお報道が喧しい。
連日の週刊誌やワイドショーでは、眞子さまと小室圭さんの将来を案じているテイで、小室圭さんのパーソナルな部分を暴き立てている。5月7日放送の『バイキング』(フジテレビ系)は、100分以上にわたって小室圭さん特集を放送、米フォーダム大学のロースクールに留学中の小室さんの近況を伝えるべく、NY現地取材を敢行していた。
番組で紹介された、小室さん代理人による「(小室さんは)弁護士になるとは言っていません。たとえばどこかの企業に就職するとか、もしかしたら起業するかもしれない」との発言も、大きな炎上の火種となった。
しかし代理人は翌8日、『バイキング』の恣意的な報道に困惑していることを明かし、「発言を切り取られ、ニュアンスが違って伝えられた。一般論として、資格を取っても弁護士ではなく企業の法務担当として働く人もいるという説明をした」とコメントしている。
また、「週刊文春」5月16日号(文藝春秋)では、小室圭さんの母・佳代さんの過去の言動を中心に、小室家についての特集を5ページ近くにわたって掲載。記事によれば、佳代さんは友人に対して<「私、はっきり言ってボン(おぼっちゃま)が好きなのよ」><「資産四億円の男が言い寄ってくる」>などと発言していた過去があったという。佳代さんについては、すでに元婚約者との金銭トラブルや夫の自死などが暴かれているが、週刊誌はどこまでも私人のプライバシーを表沙汰にしたいようだ。
さて、同誌では、議論が再燃している「女性宮家」問題についてもページを割いている。現在、女性皇族は結婚すると皇族の身分を離れるが、天皇家の血筋が先細り、または途絶えてしまうことを懸念して、女性皇族を当主とする「女性宮家」の創立が検討されている。これには賛否両論あるが、2012年には有識者会議が開かれて「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持し、さらに配偶者や子にも皇族の身分を付与する」などの具体案も出ていた。
もし将来的に「女性宮家」の設立が認められて、上述した案が通れば――そして、眞子さまと小室圭さんがご結婚すれば――小室圭さんには、皇族の身分が付与されることになるとして、<当主となる眞子内親王殿下には、皇族費として年間約三千五十万円、配偶者の圭さんには半額の千五百二十五万円が支給される>と同誌は報じている。さらに、小室圭さんの呼称についても<メディアでは「圭殿下」「圭さま」と報じることになる>と煽っている。
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