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読売テレビ「性別確かめる企画」の反省と検証をテレビ変革の好機に

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『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ公式サイトより)

 10日に放送された情報番組『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)で、大阪市内の飲食店からの「常連客の性別が分からない」という依頼に応えるかたちで、一般人の免許証を確認したり、体を触ったりして性別を確認するロケ内容を放送。スタジオコメンテーターの若一光司氏が、「男性か女性かという聞き方、許しがたい人権感覚の欠如ですね」と毅然とした態度を表明し、話題となりました。

 中谷アナらスタジオ一同が黙りこくると、若一氏は「こんなもんよう平気で放送できるね。報道番組として、どういう感覚や」「ご本人がテレビに出ることを了解していたとしても、個人のセクシュアリティーに関してそういうアプローチをすること自体が、人権感覚、人権認識にもとります」と怒りを込めた提言。これを受け、ネットでも週末に活発な議論が交わされました。

 12日、読売テレビは謝罪文を公表。また週明け13日の同放送では、番組冒頭で中谷しのぶアナウンサーが「街で出会った一般の方のプライバシー、そして人権への配慮を著しく欠いた不適切な放送をしてしまいました」「皆様に不快な思いをさせ、ご期待、信頼を裏切る内容となってしまいました」と謝罪し、解説デスクの小島康裕氏や番組責任者の報道局長・乾佐登司氏らも登場し約3分間にわたって陳謝、揃って頭を下げました。

 14日には、渦中のロケを担当したお笑い芸人・藤崎マーケットの田崎佑一とトキがTwitterを更新し、それぞれ「ディレクターの指示の上やっていたとしても現場でロケ自体を止める事が出来たし止めるべきだったと反省しています」「期待に応えようと張り切った事がスベった上に人を傷つけてしまいました。違和感には気づいておりましたのでその場でカンペに口出すか編集にも立ち会うかすべきだったと今では後悔しております」と謝罪の言葉を示しています。

 関係者全員が頭を下げるという事態に発展しましたが、やはりスタジオコメンテーターの若一光司氏が、生放送の番組内できっぱり「人権認識にもとる」と表明してくれたことに、大きな意義がありました。

 若一氏の発言はもっともで、多くの視聴者から「差別でしかなく不快」「全然面白くなって思った」と共感する声が続出。一方で、“生放送でコメンテーターが声を荒げる”というショッキングなシーンを放送事故のように扱う向きもありました。ただ、だからこそネットを中心に拡散し、話題となったとも言えます。

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