
清竜人『REIWA』通常盤
令和が空前のブームである。ブームと呼ぶのが正解なのかは疑問が残るが「改元をどう祝えばよいのかわからないが、とにかく何かを祝いたい」という、行き場のないめでたい気持ちがそこかしこに溢れている。
即位式が終わってからは、その令和ブームも落ち着きを迎えつつはあるものの、いまだにその影響は様々なところで見受けられる。もちろん、音楽業界もそのひとつだ。
代表的な例を挙げれば、改元が発表された際に、ゴールデンボンバーが『令和』という曲を発表して話題となったほか、清竜人も5月1日にアルバム『REIWA』をリリース。その他、キュウソネコカミもシングル『ギリ昭和』を発表しており、音楽業界の令和ブームはジャンルを問わず広がっている。
とはいえ、こういった元号ブームは令和だけのものなのだろうか? 今回は、そんな音楽と「元号」の関わりについてざっくり調べてみたいと思う。
一番曲名に使われている元号は?
まずは、歌詞データベース「UTA-NET」を参考に、それぞれの元号をタイトルに使っている曲がどれくらいあるのかを見てみたい。
調べてみたのは明治・大正・昭和・平成・令和の元号5つである。
結果を見ると、圧倒的に人気の元号は「昭和」である。伊達に60年以上も続いていないというべきか、2位となる「平成」を2倍以上も引き離しての圧勝だ。
具体的な曲としては長渕剛『昭和』などが挙げられるが、これは令和ブームと同じく昭和の終わりに出された曲で「平成に変わるときも令和に変わるときも、元号って歌にされがちなんだな……」という味わい深い気持ちになれる1曲だ。
また、逆にレミオロメン『昭和』のように、平成まっただ中に出された曲も存在しており「曲名に昭和が入っていたからといって、必ずしも昭和の曲ではない」というひっかけ問題のようなこともあるので、ぜひカラオケ等では気をつけて欲しいところである。
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