嫌われた“インスタ映え”“イクメン”“美魔女”…「〇〇という言葉が嫌い」と表明するブーム到来

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テレビは古い言葉をいつまでも使う傾向

 それでも、そんな鮮度が失われた言葉、そしてコンテンツを、テレビではいつまでも嬉々として使う傾向があるように思う。特に日中の情報番組は、一度流行りものを見つけたら、搾り切れるまで使い尽くす。

 だが、2018年の「年間大賞」はカーリングの「そだねー」だった。年間大賞に続く「トップテン」のうちの1つは、「(大迫)半端ないって」である。オリンピックやワールドカップの時期は、普段テレビを観ない人もテレビをつけていた人が多かったようだが、「そだねー」と「半端ないって」がどれだけの回数テレビで扱われただろうか。またかとうんざりしていた視聴者も少なくないはずだ。さらに、新語・流行語大賞が決まるのは年末で、既に忘れ去られた言葉が掘り起こされるのが物悲しい。

 冒頭で触れた“インスタ映え”について、現在60歳の久本雅美は「(最近になってインスタグラムで)映えるって言葉を使い始めた」というが、それは懐古趣味の芸風とリンクしているのでさておき。藤田ニコルは、今もテレビのスタッフから「(インスタグラムで)映えますよね?」とよく聞かれると愚痴っていた。

 新しい言葉は時に美しくないものもあるし、使いこなす前に消えていくほうが多い。しかし、鮮度を失った言葉にいつまでもしがみつくテレビ制作側の感性が、若い世代のテレビ離れにつながっているのだろう。

「嫌い」を表明することで感性をアピールする芸能人たち

 ここにきてテレビの世界の住人である芸能人が、テレビのノリと一緒にされたくないとばかりに、古びた流行り言葉を「嫌い」と言い始めた。芸能人、特にアイドルといえば、ポジティブなイメージを守るために、「嫌い」という言葉を極力使わない傾向にあった。だからこそ、「嫌い」と言うだけで簡単に目立てる。

 今のところ古臭くないアピールが効率的にできて、ネットニュースにも取り上げられるが、この流行もすぐ飽きられる。「〇〇という言葉が嫌い」発言をする「尖ったワタシ」が「嫌い」と言われ、忘れ去られるのも時間の問題だろう。

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