リニア中央新幹線の運賃は意外と安い? 期待される利便性と「スーパー・メガリージョン」構想

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期待されている効果は品川~大阪間の利便性だけではない

 リニア中央新幹線は事業費が5兆5000億円という、民間企業としては類を見ない規模の投資になる。そのため、民間企業の事業とはいえ、その波及効果の大きさから国家的プロジェクトと位置づけられている。

 リニア中央新幹線は当初、品川〜名古屋間を開業した後、財務状況が回復することを待ってから大阪まで延伸する予定だった。しかし2016年に、鉄道・運輸機構による低金利の財政投融資を活用して前倒しで工事を開始することが決まった。

 冒頭で述べたように、品川~名古屋~大阪を約1時間で移動できるようになれば、もはや1つの都市内を移動することと変わらない利便性をもたらす。これにより、「スーパー・メガリージョン」と呼ばれる巨大都市圏が誕生するといわれている。

 メガリージョン(mega-region)とは、カナダのトロント大学のリチャード・フロリダ教授(社会学者)の発案による概念で、大都市と周辺都市で構成され、人・モノ・金・企業・情報が集まる巨大な経済活動単位を表す。

 そこで国土交通省は2017年に「スーパー・メガリージョン構想検討会」を設置した。スーパー・メガリージョンが生まれれば、首都圏と中部圏、近畿圏は世界一の人口集積地となり、イノベーションが誘発されて新しい産業が生まれることが期待されるためだ。

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