LINE Payの特徴は「送金」機能 「300億円キャンペーン」をきっかけに利用を検討する人への解説

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生き延びるためのマネー/川部紀子

 ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。「キャッシュレス化」の急拡大を感じる今日このごろ。クレジットカードや電子マネーだけでなく、第3の決済方法とも言える「スマホ決済」の広がりの早さと新規乱立にはついていけないほどです。

 これまでスマホ決済は「楽天ペイ」が利用者数ナンバーワンと言われていました。しかしネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズが4月に発表したデータによると、昨年末からPayPayが独走状態のようです。

 「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン第1弾」で利用者が一挙に広がった印象は確かにあります。同時に行われた店舗への大盤振る舞いな普及も功を奏したのでしょう。今まで「支払いは現金のみ」だったのに、PayPayのステッカーが貼られるようになった小規模の飲食店をいくつも目にしました。

 そのPayPayに水をあけられた「LINE Pay」が、本日5月20日11時から「祝 令和 全員にあげちゃう300億円祭」と題して大々的にキャンペーンを開始。LINE PayはPayPayのように短期間で利用者を増やすことができるでしょうか? 今回はLINE Payのキャンペーンと使い方について解説したいと思います。

いきなり届く1,000円相当の「LINE Payボーナス」

 LINEで繋がっている友だちから、「○○から1,000円相当のLINE Payボーナスが届きました。6/30までに本人確認をして受け取ろう!」というメッセージが届いて、キャンペーンを知った人も多いと思います。このキャンペーンは、友だちにリンクを送ることで初めて参加できる、巻き込み型になっています。

 リンクを受け取った場合、既にLINE Payに利用登録をしている人は自動的に残高に1,000円が入金されています。利用登録していない場合は、「本人確認」と呼ばれる一定の手続きをアプリ上で進めることで初めて1,000円を使うことができるようになります。

 「本人確認」とは、①スマホで身分証明書の写真を撮影しアップロードする方法、②銀行口座を登録する方法、③ハガキを手配し郵送で行う方法があります。今後のLINE Payへのチャージにも活用できるので銀行口座登録が便利だと思います。何となく抵抗があるなら、残高の無い口座を登録しても問題ありません。①②なら3分もかからないレベルです。6月30日までに手続きをしないと流れてしまうのでご注意ください。

友だちに1,000円相当送ってみよう!と思ったら?

 送ってくれた友だちは金銭の負担をすることなく「良かったら1,000円使って!」と送ってきただけです。あるいは、お返しに1,000円相当のボーナスをもらうために、先に送ったのだと思います。多くの場合、他意はないでしょう。詐欺ではないので、利用登録をして1,000円をもらうか、面倒、不気味、登録してまで1,000円はいらないという人は黙ってスルーすれば良いだけです。

 リンクを送ってくれた相手方には利用登録をしたのかスルーしたのかは伝わりません。あえて利用登録した旨をしつこく確認してくるような相手でなければ、「ありがとう! 読んでみるね!」と言っておけば問題は起きないでしょう。

 自分から友だちにリンクを送る方法は、非常に簡単です。

 LINEアプリやウェブ検索で出てくるキャンペーンフォームから「無料で1,000円相当を送る」という赤いバナーをタップ、送りたいLINEの友だちを選んで送信するだけです。しかも、複数の友だちに同時に送ることもグループに送ることもできて、1回に500人まで可能です。

 怪しまれると思ったら一言添えれば良いですし、相手方が利用登録をしたくないならスルーしてくれれば良いだけなので、特に迷惑をかけることにはなりません。

 日程は5月20日(月)11時から5月29日(水)23:59までということですが、300億円相当がすべて送付された時点でキャンペーンは終了とのこと。終了のタイミングでキャンペーンの盛況ぶりもわかることでしょう。

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