乃木坂46生田絵梨花の『レ・ミゼラブル』にミュージカルファンの厳しい視線

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 しかし上記の役はいずれも複数人で同じ役を交代で演じる配役で、生田のみに与えられたヒロインではありません。また、オーディションの話と矛盾するようですが、コゼット役は従来、歌のイメージの薄い安達祐実や中山エミリ、グラビアアイドルの富田麻帆らが配役されるなど、作中の、いってしまえば「色モノ枠」でもあります。さらに悪い言い方をすれば、動員と新顧客発掘のための“エサ”かもしれません。筆者の周囲でも「作品は観たいけど、彼女の出る回は避ける」という声はよく聞かれますが、生田のミュージカル出演は、そう割り切ってしまえば済む話。

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乃木坂46生田絵梨花の『レ・ミゼラブル』にミュージカルファンの厳しい視線の画像2 ウェジー 2017.05.20

 でもそう簡単に思い切るには、生田の存在は複雑です。健気で純粋なコゼットにふさわしく外見ももちろんかわいらしいし、透明感のある歌声は高音こそややかぼそいものの、アイドルの枠を越えて同年代の女優の中ではトップクラスに位置するといってもいいと思えるほど。

自意識が漏れ出てしまう

 しかし、歌自体はとてもうまいのに、生田が歌うとまるで学芸会のようにしか見えないのです。声の抑揚自体は豊かなのに、感情表現は一本調子でメリハリが皆無。それは表情も同様で、何も考えていない笑顔と無表情、不満そうな顔の3つが交代で表れるだけで、コゼットがただの鈍感なオンナにしかみえず。結果、そんなコゼットを守るために命をかけるバルジャンはただの独りよがり、彼女を愛するマリウスも革命を軽く考えているまぬけな人物にしかみえない、という悪循環……。

 一方、斎藤が演じるのは、コゼットを虐げていたテナルディエ。配役が発表されたとき、ミュージカルファンから上がった不満の声は生田以上に大きなものでしたが、舞台上の斎藤は、ミュージカル俳優そのものでした。芸人としての軽やかさを盛り込んだ言動の軽さは、テナルディエが小物だからこそ。それでいて毒があり、酷薄さも印象付けたのは、役替わりで演じている本職の俳優たちに決して負けていませんでした。

乃木坂46生田絵梨花が大作ミュージカルに抜擢された乃木坂46生田&トレエン斎藤。生田に欠けていたものとは?の画像3

トレンディエンジェル 斎藤司

 これらを、生田の演技力のなさと断じるのは簡単ですが、多分そうではないのです。原因はおそらく、生田が「アイドル」だから。制作発表時に生田は「二度目のコゼットを演じることで、どのように違った景色がみえるのか楽しみ」と述べていましたが、すべては、それ。生田の自意識は「がんばる“私”を観てほしい」なのでしょう。

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