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お金の匂いが呼び寄せる「人のリスク」 年収400万でもカモにされる理由は

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「GettyImages」より

  以前、元プロ野球選手のお金の相談にのった時のことです。子どもの頃から野球一筋で来た彼は、いい意味で純粋培養、人を疑うことがないような方でした。そのせいか、彼のところには儲け話や投資情報、怪しいビジネスの誘いなどがたくさん集まってきていました。玉石混淆と言いたいところですが、そのすべてがロクでもないものでした。

 私は、すべての人と縁を切るように話をしました。危うく、カモにされるところだったのですね。どうやら、お金の匂いは、よくない種類の人を呼び寄せてしまうようです。

たとえば年収1000万円〜富裕層の場合

 お金の匂いを敏感に嗅ぎとる人たちは、どこにでもいます。先日、私のもとに相談に来られた女性(45歳)は、会社経営の夫と離婚をし、財産分与で1億円を受け取りました。

 彼女は長らく仕事をしていませんでしたので、徐々に働くようにしながら1億円を少しずつ取り崩していくようにすれば、過剰に心配しなくてもよい気がします。ところが彼女は、これまで毎月数十万ものお金を自由に使ってきたので、1億円なんてすぐになくなってしまうのではないかと心配なようです。

 もちろん、これからは今までのように贅沢三昧というわけにはいかないでしょうが、きちんと収支のバランスを考えて普通に暮らしていけば大丈夫なはずです。しかし、彼女は生活レベルを下げることに非常に抵抗感があるようで、できるだけお金を増やしたいと考えました。

 そこで彼女は、行きつけの美容室や友人に相談しました。すると、さまざまな人を紹介してくれたそうです。1億円が振り込まれた銀行からも、「いいサービスがある」と頻繁に連絡が入りました。彼女が複数の人からそれぞれ勧められたのは、ラップ口座、一時払い外貨建て保険、テーマ型投資信託、不動産投資などです。

 投資などしたことがなかったので、説明を聞いてもよくわからないと思いながら、いくつかの商品を購入しました。しかし、なんとなく騙されているような気がしてきて、そのうち、誰を信用していいのかわからなくなってきたそうです。友人に対しても疑心暗鬼になり、一緒にいても以前のような楽しさを感じられなくなってきました。

 私のもとに相談に来られた時には、すっかり元気をなくしていました。もっとコストが安く、効率よく運用ができる方法があるのにもかかわらず、売り手が儲かる商品を都合よく買わされていた状態でした。

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