LOFT新業態展開、デパコスも若者を取り込み伸び続けるコスメ業界の熾烈競争

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若者層が戻ってきた百貨店

 これに対し、デパートでコスメを購入する「デパコス」が近年、20代の女性に流行し、「近寄りがたい」「売りつけられるのでは」との不安から遠ざかっていた若い層が百貨店のコスメ売り場に戻ってきた。

 手軽に買える低価格な「プチプラコスメ」だけでなく、ラグジュアリーブランドを試して愛用する動きも出てきた。百貨店も気軽に売り場に来られるようハードルを下げて、若い女性の取り込みに力を入れている。

 一方で、ドラッグストアはプチプラコスメを中心に、コスメの有力な販売ルートとして成長してきた。ドラッグストアの売上の約2割はコスメであり、主力分野のひとつとなっている。しかし、ラグジュアリーブランドはほとんど取り扱えず、品揃えの幅が限られていた。

 そこで、ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスは新業態の開発に取り組み、ラグジュアリーコスメセレクトショップ「NARCIS(ナルシス)」の1号店を今年3月、「ダイバーシティ東京プラザ」にオープン。続いて「ららぽーと柏の葉」、「ららぽーと新三郷」、「ららぽーと立川」にも出店し今春4店舗を設けた。

 「ディオール」、「クリニーク」、「SISEIDO」など17ブランドを展開し、今後もショッピングセンターに店舗を展開していく計画だ。これに先立ち昨年12月、岡山県を中心に西日本と関東にコスメ専門店「COLOR STUDIO(カラースタジオ)」29店舗、「MASAYA(マサヤ)」5店舗、計34店舗を展開しているマサヤを買収した。こうした新たな取り組みで、20代、30代、40代を中心に、いままで取り込めていなかった客層を取り込んでいこうとしている。

 2018年の化粧品の国内市場 は、訪日客の需要増が影響し、約2兆5000億円、前年比 103.3%と伸びており、今後も成長が見込めるマーケットだ。市場の活性化のためにコスメ専門店が果たす役割も期待され、生活者にとっては購入する機会が広がり、選択肢も増えることになる。新たなコスメ専門店の登場も予想されるなかで、これからコスメロフトやナルシスがどのような展開を辿るのか注目される。

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