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少年革命家「ゆたぼん」くんは不登校の子どもを救えない 「本当は学校に行きたい」“普通”を求める子どもたち

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「Getty Images」より

 5月5日の琉球新報が、10歳のYouTuberで不登校の「少年革命家 ゆたぼん」くんを取り上げた。小学3年生で不登校を決意し、YouTubeで「学校なんて行かなくてもいい」「不登校は不幸じゃない」「不登校の子を救いたい」と主張をする「ゆたぼん」。だが、彼が不登校を決意した理由のひとつが「宿題をやりたくないから」であったとして、「ゆたぼん」とその家族に否定的な声が相次いだ。

 そんな中、精神科医であり、YouTubeやTwitterで精神科医療について情報を発信しているメンタルドクター・Sidow氏は、Twitterに動画を投稿し「不登校の子を救いたいというのはやめてほしい」と、「ゆたぼん」くんに呼びかけた

 「精神科医として多くの不登校の子を診てきた」というSidow氏は、動画で以下のように語っている。

<彼らの多くが本当は学校に行きたいけど行けない子なんだよ。例えばいじめられた、コミュニケーションがうまくとれない、学校の勉強を頑張ってもついていけない。理由は色々あるけれど彼らは本当は学校に行きたいんだよ。でも学校へ行こうとすると頭が痛くなったり、めまいがしたり、嫌なことを思い出して行けないんだよ>

<君の場合は学校に行きたくないから行かないんだよね。そもそもの理由が全然違うんだよ。君の話だと学校に行きたくない人が行かなくていい理由にしかならない。本当に学校に行きたい子を救えないんだよ。だから不登校の代表の人のように、不登校の子を救いたいというのはやめてほしい>

 近年、いじめによる子どもの自殺などを受け、TwitterなどのSNSでは「辛いなら学校に行かなくてもいい」というメッセージの発信が増えている。しかしSidow氏によれば、不登校の子の多くは「本当は学校に行きたいけど行けない子」だという。なぜ、彼らは「本当は学校に行きたい」と思うのか。なぜ、「学校に行かなくてもいい」は不登校の子を救うことにはならないのか。「本当は学校に行きたい」と望む不登校児童が必要としているのは、どのような支援なのか。Sidow氏に話を伺った。

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メンタルドクターSidow・精神科専門医
都内の病院で勤務医として務める現役精神科医。精神科医として働く中で精神疾患に対する偏見や誤解の解消、精神科への早期受診の必要性を実感し、SNSで精神科の情報提供を始める。 YouTubeのチャンネルの登録者は14000人、ツイッターのフォロワーは15000人を超える。 YouTubeチャンネル 、TwitterInstagram

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