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東京五輪の日傘デザインを通した会議は「やばい」、これでいいのか熱中症対策

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『スッキリ』(日本テレビ系)番組ホームページより

 東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として発表された、頭にかぶるタイプの日傘が物議をかもしている。

 5月24日の定例会見で発表された直径60センチの日傘は、手に持つのではなくベルトで頭に固定するタイプだった。小池百合子東京都知事は<男性で日傘を差すのは恥ずかしく、気が引けるという方は、思い切ってここまでいったらいかがでしょうか>と自信満々にアピールした。

 しかし、限りなく三度笠に近いデザインが「ダサ過ぎるのでは」とネット上で紛糾。<日本のセンス疑われるよね><百合子はこれ使いたいとおもいますか?><冗談ばっかやってないで真面目に仕事して下さい。税金と時間の無駄遣いです>といった声が大量に寄せられている。

 5月27日放送『スッキリ』(日本テレビ系)でもこの日傘を紹介したが、デザインを見た番組MCの加藤浩次は<まずいってこれ><まずいまずい>と爆笑。

 VTRのなかで紹介された<恥ずかしくて使えない>というネットの声に<それはそうだよね>と首肯し、さらに、<暑くても、東京都が発表したあの傘かぶりたいですか? どうですか?><これは誰が会議で通したの?><あれ、よく通ったな。これ通した会議やべえよ>と、組織内でこの日傘の採用を止める動きがなかったことの異常さを指摘していた。

間抜けな熱中症対策ばかりでは死者が出る

 この日傘問題、笑って済ませられない。というのも、オリンピックの熱中症対策として提示されるもののほとんどが、このように脱力して失笑せずにはいられないお粗末なものばかりだからだ。

 東京オリンピックが行われる7月24日から8月9日は夏の盛りであり、この季節での野外の運動は熱中症リスクが伴う。それは大会を運営するスタッフやボランティア、観客も同じである。

 人命に関わる問題であり、抜本的な対策をとる必要があるが、オリンピックの開催が決まって以降、今回の日傘に勝るとも劣らない間抜けなアイデアが浮かんでは消えていった。

 そのひとつが「打ち水」である。国土交通省が開いた有識者会議による話し合いで、<有識者会議は、打ち水のほか、浴衣、よしずの活用など日本ならではの対策を盛り込み、観光PRにも生かしたい考えだ>(15年4月17日付ニュースサイトYOMIURI ONLINE)という結論が出ている。

 昨年7月に日比谷ミッドタウンで行われた打ち水イベントに参加した小池都知事は<風呂の残り湯などを使って朝夕にまく打ち水は、江戸の知恵で、おもてなしでもある。隣近所で、同じような時間にやることで涼を確保する。この作戦も、東京大会で威力を発揮するのではないか>と発言。打ち水でもやらないよりはマシだろうが、これが本質的な熱中症対策と言えるはずもない。今の東京の気候は江戸時代とは違う。

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