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生活保護22万円に「ずるい」の批判が続出、問題は働いても満足な給料がもらえないことではないか

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『妻は怒ってます!』公式サイトより

 5月24日放送の『金曜プレミアム・妻は怒ってます!』(フジテレビ系)が、“仕事をせずに生活保護に頼る21歳の夫”に怒る妻、を取り上げた。この放送が波紋を呼んでいる。

 19歳の片岡さおりさん(仮名)は、「ご主人に対して怒っていること」を聞かれ、「一番は今、(夫が)働いていないんですよ」「元の仕事が医療事務なんですけど<給料低くてやってらんない>って」と語り、まったく働かない夫を何とかしたいと訴える。

 さおりさんは18歳で妊娠・出産。夫・ゆうたさん(仮名)と生後8カ月になる長女と3人で、1DK・家賃7万2千円の部屋で生活している。しかし今年3月、ゆうたさんは、「給料があまりに安すぎる」と仕事を退職。当時の月給は17万円だったというから、確かに安い。

 現在、ゆうたさんは求人サイトで見つけた運送業の仕事に惹かれているが、さおりさんは「怪しい」と感じているという。月60万稼げると謳っているが、仕事を始めるには保険代やガソリン代など約10万円の準備金がいるからだ。この準備金も払えないゆうたさんは無職のまま、育児を担うさおりさんも収入はなく、片岡家は月22万円の生活保護費で生活している。

 番組のナレーションが「しかし、若く健康な夫婦が生活保護を受けるのに問題がないのか?」と疑問を呈するが、片岡家は不正受給ではないと行政書士が解説。理由は以下の通りだ。

(1) 夫に働く意思があり一時的な転職のタイミング
(2)彼らを取り巻く環境。収入を得て自立して、きちんと子どもを養育できるまでは保護が必要で、受給できるのが一般的

 夫に働いてほしいと望んでいるさおりさんだが、「(夫に)稼いでもらって食べているから、お金のことに対して私が言うのは違う気がして。旦那はずっと私の面倒を見て来てくれている」と躊躇いがある。

 幼少期に義理の父から虐待を受けていたさおりさんは、「保護施設」で生活し、18歳で社会に出たが、「住むところもなく天涯孤独の身」で、「夜の街をさまよっていた時」にゆうたさんと出会った。さおりさんに家がないと知ったゆうたさんは「うちの車に泊まりなよ」とさおりさんを誘う。実は家出中のゆうたさんも「家がない」状態で、車中泊で生活していたのだ。さおりさんとゆうたさんは、車中泊での同棲生活を開始。ゆうたさんがアルバイトで生活費を稼いだ。

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