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大坂なおみナイキCM「日本語で答えてください」 ありえない質問を繰り返すメディアへの鋭い皮肉

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ナイキ公式ホームページより

 大坂なおみ選手が出演するナイキのテレビCMが話題を呼んでいる。

 このCMはまず、コートで練習する大坂なおみ選手のバックに以下のような英語と日本語の音声が流れる。これらは、大坂選手が実際に記者から受けた質問である。

<Do you consider yourself Japanese or American?(日本人とアメリカ人、自分自身をどちらだと考えていますか?)>
<Who’s your biggest rival?(最大のライバルは誰ですか?)>
<How do you deal with the pressure of being on top?(頂点に立つプレッシャーとどのように向き合っていますか?)>
<なにか賞金で買いたいものはありますか?>
<日本語で答えてください>
<またこの後もカツ丼食べますか?>
<Don’t you think you should smile more?(もう少し笑顔を見せた方がいいと思いませんか?)>

 これらの質問を受け、大坂選手が口に手を当てて「シー」とジェスチャーをするアップで映像は終わり、<世界を変える。自分を変えずに。><Just do it.>というキャッチコピーが映し出される。

 大坂選手はアスリートであり、メディアは敬意をもった質問をすべきだという皮肉に満ちたCMである。

大坂なおみ選手が繰り返し受ける「日本語で答えてください」

 大坂選手に対するメディアの取材は常にひどい。特に、あまり流暢ではない日本語を頑張って使う姿を引き出し、「撮れ高」を欲しがるテレビは「日本語で答えてください」と慣れない言語での回答を要求してきた。

 大坂選手もはじめは努力して期待に応えようとしてきたが、最近ではきちんとした回答をすべき場面では日本語での回答を求められても英語で答えるようになっている。

 たとえば今年1月に行われた全豪オープン優勝後の会見では、決勝を戦ったペトラ・クビトバ選手とのゲームの感想を日本語で求められた際、記者のリクエストを拒絶して英語で答えた。

 テニスに関する質問のためきちんとした回答を提示する必要があり、また、相手選手に失礼のないようにするためだろう。至極真っ当な対応である。

 前述のナイキCMのナレーションでは、英語での質問もレベルも高いとはいえないが、日本語での質問はそれに輪をかけてひどい。ここに鋭い批評性を感じさせる。

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