東京~大阪間が片道1500円!? 超格安・高速バス乗り心地を検証!

暮らし・美容 2019.06.01 12:05

「さくら観光」の東京発、大阪着の夜行便。脅威の片道1500円!(筆者撮影/以下同)

 世の中、お金で時間を買うことはできる。例えば同じ距離を列車で移動するときは、普通列車に乗ったほうが運賃は安く済んでも、特急券を買い足して新幹線に乗ったほうが早く到着できるのは当然の理だ。

 しかし、仕事の出張ならともかく、プライベートで旅行する際には少しでも交通費を抑えてホテルや食事をグレードアップしたり、浮いたお金をお土産代に回したり、という人も多い。

 そこで登場するのが、高速バスという選択肢だ。一例として、東京駅~新大阪駅は新幹線に乗れば約2時間半で移動できるが、その運賃は自由席でも片道13620円(税込、以下同)。だが、高速バスなら移動時間が8時間近くかかる代わりに、運賃を劇的に安く済ませることも可能なのである。

 筆者はゴールデンウィークも終わってオフシーズンとなった5月下旬の平日を狙って、東京~大阪間を片道1500円の高速バスで往復することに成功した。実に、新幹線の約9分の1の金額である。所要時間は3倍以上だが……それを踏まえてもコスパは抜群に感じた。

 しかし高速バスの乗り心地は“安かろう、悪かろう”なのでは……と恐れている人もいるかもしれない。そこで、超格安・高速バスの乗車レポートをお届けしよう。

そもそも、格安高速バスはどうやって探せばいい?

 まず、高速バスを探すのに利用したのは「バス比較なび」というサイトだ。あらゆるバス会社の運賃や運行スケジュール、空席状況などをまとめてくれており、非常にわかりやすい。

 5月17日(金)の昼過ぎに検索してみたところ、当日の東京~大阪の便は、最安値でも片道7600円。しかし同じ金曜でも、翌週の24日なら4700円の便が残っていた。出発直前に予約しようとすると、本当に安い高速バスは満席になってしまっているのだろう。

 

「バス比較なび」の検索画面。週末は「こんなもんか」という印象だが、平日は激安!

 さて、5月の最安値は21日(火)と22日(水)の夜行便で、ともに片道1500円。驚愕の安さだ。

 日頃は東京を拠点に活動しているため、筆者はこのタイミングで大阪に行っても、23日(木)の昼には帰ってくる必要があった。帰りは22日の夜行便に乗れば間に合うとはいえ、問題は行きの便である。21日の夜行便で22日の朝に大阪に着き、その夜に再び長時間バスに乗るという弾丸スケジュールでは、身体が悲鳴を上げるかもしれない。

 そうなると20日(月)の夜行便が候補に浮上するわけだが、運賃は1600円で、最安値より100円増。ここまで安いと100円なんて誤差のレベルだろうし、もう妥協してしまおうかと悩みながら「さくら観光」というバス会社のサイトに飛んで、詳しく調べてみると……「バス比較なび」に掲載のない“シークレット”の割引価格として、1500円の便があるではないか! “予約変更不可”という注釈つきではあったが、仮にこれより安い便が見つかっても後悔しないはずだと思い、即決した。

同じ便でも、より安い運賃で乗車したければ早い者勝ちになるようだ

 一方、帰りの東京行きの便については複数のバス会社が1400円(!)から販売しており、しかも席はまだまだ余裕がありそうだったので、どの便を選ぶかは大阪に着いてから考えても遅くはないと判断。ひとまずは、20日の出発を待つことにした。

> 次ページ 【往路・大阪行き】果たして、夜明けはやってくるのか…

1 2 3

関連記事

INFORMATION
HOT WORD
RANKING

人気記事ランキングをもっと見る