「ポケモンGO」から道案内アプリまで AR技術が日常生活に溶け込む日

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 では、進歩が著しいというARは、どのように活用されているのだろうか。

「すでに浸透している『ポケモンGO』や、家具配置シミュレーションアプリはもちろん、例えば、弊社で作っている『aug!オーグ』という画像認識ARアプリは、素材となるさまざまな印刷物や現実の景色などを認識すると、画面上の絵からキャラクターが出てきたり、画面にフォトフレームが出てきたりと、そこに存在しない情報を表示します。このように、さまざまな用途で使用できるARのプラットフォームは、国内外で広く多く出回り始めていますね。

 また、株式会社テレコムスクエアが提供する外国人向けの観光客を主にサポートする『PinnAR(ピナー)』というARナビゲーションアプリもあります。地図上で行きたいところを設定すると、実際の風景上に3Dで道順が表示されて、その案内通りに進めば目的地に着けるというものです。最近では、地図の精度が高くなってきたため、きちんと機能する道案内アプリもかなり多く出てきていますし、ARにかなり力を入れているGoogleもマップにARナビ機能を追加しようとしています」(亀山氏)

近い将来、誰もがSF映画のようなARグラスを身に付ける?

 技術の進歩と併せて、徐々に社会に浸透しつつあるARだが、やはり普及にはデバイスの進化が欠かせなかったようだ。

「私たちがAR技術に携わり始めたころは、付属のカメラでは画像認識ができないようなスマートフォンが多かったので、初めはパソコンを持ち歩いて、ウェブカメラに画像をかざすなどしていました。それが、2009年発売の『iPhone 3GS』で性能がかなり改善されたのです。日本では『セカイカメラ』が有名になりましたが、街のさまざまな空間にカメラをかざすと、タグ付けされたデータを画面に表示できるという画期的なアプリが、世界中でいくつか生まれARという技術が認知されるようになりました。

 それからしばらくの間は、Android 端末の性能が今一つだったのですが、少しずつネットワーク回線や内部の機能が向上し、グラフィックがきれいに表示できるようになり、また『ポケモンGO』がヒットしたこともあって、爆発的に使われるようになりました」(亀山氏)

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