朝ドラも絶好調の岡田将生が、不朽の名作で見せた舞台役者としての実力

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 ハムレットは難役ですが、オフィーリアも同じく難しい役です。今回演じているのは、黒木華。純真無垢だけれどともすれば自分の意志がない女性にもみえてしまう女性ですが、黒木のオフィーリアは、とにかくチャーミング。父や兄レアーティーズから、王子にもてあそばれないよう、また変貌してしまったハムレットの真意を探るよう命じられますが、言葉では従っていても、父からの抱擁を拒否して無言の抵抗を示す姿には、ハムレットへの愛情が確かに存在していました。

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朝ドラも絶好調の岡田将生が、不朽の名作で見せた舞台役者としての実力の画像2 ウェジー 2019.01.25

 また今回の上演では、宮殿に旅芸人を連れてくるハムレットの友人のひとり、ギルデンスターンなど、通常は男性が演じる役を女性が演じていることも特徴です。国の元首や企業のトップを女性が務めることも珍しくない現代、ハムレットの友人に女性がいてもおかしくはないという理由からの演出だそうですが、確かの何の違和感もありませんでした。

 岡田も黒木も、シェイクスピア作品への出演は今回が初。「ハムレット」はいまでもイギリスでは年間に何本も上演されており、それこそ解釈は俳優の数、そして観客の数だけ分かれるともいえる作品ですが、ふたりの演技は声高に愛や孤独を叫ぶのではないからこそ、余計に愛や他者の存在が強く感じられましあ。これは、またひとつの新しい解釈だといえるのでは。令和を迎えたばかりの上演で、新しいシェイクスピア役者が生まれたといっても過言ではないと思うのです。

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