薬が余ったら、きょうだいに飲ませていい? 子どものお薬について小児科医が伝えたいこと

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 しかし、子どもの薬は原則として、その症状が出たときに飲むものです。飲みきらないうちに治ってしまい、薬が余ったら捨てるという前提で処方されています。

 一見、前回と同じ症状に見えたとしても、原因が違う場合もあります。特に抗菌薬(抗生物質)は、1回でも飲んでしまうと、お子さんの具合を悪くしている細菌を特定できなくなる場合があります。そのうえ、原因がウイルスによるものだったら飲む必要性がなく、まったく治療になりません。基本的には、薬が必要なほどお子さんの具合が悪かったら医療機関を受診しましょう。

子どもの体調不良、すぐ病院にかかるべき? 自宅で様子を見るべき? 小児科医がお答えします。

 新しい年度になり、お子さんたちは入園・入学したり進級したりで、新しい環境になったことと思います。しばらくはその環境に慣れるのに精いっぱいで毎日があっと…

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薬が余ったら、きょうだいに飲ませていい? 子どものお薬について小児科医が伝えたいことの画像2 ウェジー 2019.04.10

家族間でも薬の受け渡しは厳禁

 お子さんのひとりがもらっていた薬を、きょうだいの別の子にあげるのは、どうでしょうか?

 前回お話したとおり、子どもの薬は体重あたり/1日あたりで量が決まります。体重が違うと少なすぎたり、多すぎたりします。また、一見、同じ症状に思えてもきょうだいの子の調子が悪い原因は違うかもしれません。しかも治療をするという行為は、医師にしか認められていないので、厳密にいうと医師法に引っかかってしまいます。私を含め医師や薬剤師に「きょうだいにあげたんですけど、いいですよね?」と聞かれても困惑してしまうだけので、やめたほうがいいでしょう。

 花粉症の時期はたびたび「夫に(妻に)あげたらよく効いたので出してください」といわれることがありましたが、夫婦間も薬の受け渡しはしてはいけません。

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