
「Getty Images」より
家庭での子どもの薬の取扱についてお話していますが、そもそも子どもに薬を飲ませるのは一苦労です。
薬が余ったら、きょうだいに飲ませていい? 子どものお薬について小児科医が伝えたいこと
前回は、保育園や幼稚園に薬を預かってもらうかどうか、どういうときに預かってもらうかという話でした。今回は、家での薬の取り扱いについてです。 子ども…
どうしても薬を飲まない子は、親子ともども困りますね。私も長女がぜんぜん飲んでくれず、大変でした。長女が少し大きくなったとき、なぜ薬を飲む必要があるのかを説明をすると、理解はできるもののそれでも飲みづらいため、泣きながら大量のお水と薬と格闘していました。
お薬の何がいやなの?
どうしても薬を飲めない子は、何が嫌なのかをよく観察してみましょう。
うちの子は粉薬のザラザラしたテクスチャとお菓子とは違う甘みが嫌だったようです。今ではテクスチャと味をあまり感じることのない錠剤を普通に飲めています。
処方箋薬局やドラッグストアなどでは、「おくすり飲めたね」のようなゼリー状のオブラートが市販されています。薬の成分に影響がないように工夫されているので、ゼリー状オブラートに入れて飲むなら粉のほうがいいでしょう。粉薬を少しの水で溶いて大人が指で子どもの口のなかに塗り、水などを飲ませるという方法もあります。アイスクリームのような冷たくて甘いものに混ぜると味がわかりにくくなり飲める子がいます。