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セクハラ・不当解雇で訴えられた龍角散の社長 社内政治で左遷された女性社員を救った美談はどこへ?

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龍角散ののどすっきり飴(Amazonより)

 のど飴で知られる製薬会社・龍角散の不当解雇疑惑が問題となっている。6日、不当解雇を訴える龍角散の元法務部長の女性が東京地裁に提訴後、会見を行った。

 きっかけは、昨年12月に行われた忘年会でのことだという。この宴席で龍角散の藤井隆太社長は、業務委託契約を結んでいた女性に対し、「君が大好きなんだよ」「首筋がゾクゾクするよ」といった言葉をかけたうえ、抱きつくなどの行為をしていたという。

 セクハラを受けた当人と、忘年会の参加者からヒアリングを行った法務部長は、「第三者相談窓口が必要」等を会社に提案したが、社長からは「セクハラなんてなかったのに、セクハラをねつ造してけしからん」という言葉が飛び出し、その場で自宅待機を命じられたという。そして、今年3月28日付で解雇された。

 元法務部長の女性は、自身も過去に社長室に呼び出されて抱きつかれたことがあると語っているうえ、この件より前から第三者相談窓口の設置を社長に願い出ていたが、実現することはなかったと主張している。

 龍角散側は<当社といたしましては、当社と利害関係を有しない法律事務所に依頼して調査を行いましたが、セクハラの事実は認められなかったとの報告を受けております>としている。

 元法務部長側の話を聞く限りでは、これは忘年会の一件に限ったことではなく、龍角散のハラスメント対策自体に問題があることがうかがえるが、実態はこれから裁判を通して明らかにされていくだろう。

社内イジメに興じる古参役員と戦った藤井社長の過去

 龍角散といえば、今回の件とはまた別に、パワハラ・セクハラの問題をメディアで取り上げられたことがある。龍角散のヒット商品「おくすり飲めたね」を開発した福居篤子氏が「NIKKEI STYLE」「女性自身」といった媒体のインタビューに応え、古参役員の嫌がらせを受けながらも奮闘して成功を掴んだ美談を語っていたのである。

 これらの記事によると、福居氏が龍角散に入社した1991年当時は、女人禁制の部屋があったり、女性が触ってはいけない機械があったりと、女性にとって非常に働きにくい職場環境であったいう。

 成果を出しても男性社員と同じようには評価されないうえ、手柄を横取りされるようなことまであり、彼女は真剣に会社を辞めようか考えた。

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