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皇后雅子さま称賛の「手のひら返し」に透ける日本人の本音

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『皇太子殿下と雅子さま』(メディアックス)

 4月1日の新元号発表前から、日本は軽く浮かれていた。元号が変わることや、そこで何かの流れが変わるというあいまいな期待感から来るもので、新しい天皇皇后に対して特別大きな期待を持っていたわけでもなかった。

 それが、トランプ大統領夫妻の来日を機に、潮目が変わる。新皇后の雅子さまが脚光を浴びた。6月1日の名古屋での公務「第七十回全国植樹祭」でも、沿道に若い世代のファンが多くみられたという。

長い不遇の時代を乗り越えての復活劇

 これまで雅子さまに対して特別大きな期待をしていなかった人が多かったのは、やはり現在もご療養中であることが大きかっただろう。

 2003年12月に帯状疱疹で入院し、翌年に適応障害と発表されてから療養生活を送っていた雅子さま。それから16年、今も体調には波があるということで、宮内庁の医師団は全快したとの発表はしていない。

 慣れない皇室の慣習、男子のお世継ぎをひたすら求められるプレッシャー、そのために海外へ行くことを制限され、味方のはずが実は敵という旧態依然の宮内庁の対応……。外務省のキャリア官僚の中でも北米局という花形部署で活躍していた独身時代とは違い、かごの中の鳥のようになってしまった雅子さまを、最初こそ気の毒に思っていた国民も、ご療養の長期化により冷めた反応になっていった。

 ご公務に関しては、特定の国の大使としか外交をしない、特定の団体の時しか出席しないなど、選り好みをしているのではないかという批判もあった。

 愛子さまの教育方針についても、同伴登校を続けたり、不登校を容認するなど、母子の関係が近すぎる、過保護で不健康とバッシングされた。平民ではなくなったのにご実家の小和田家によく帰るのは甘えだ、との見方もあった。

 上述したようなバッシングは、この16年間の週刊誌報道からも明らか。しかし不遇だった雅子さまが、アメリカとの外交という大きな舞台において鮮やかに活躍されたことで、一気にスポットライトが当たるようになった。雅子さまのイキイキとしたご様子に、世の中は手のひらを返して絶賛した。

救世主の登場

 皇室外交が大成功というニュースが入ってきたのは、トランプ大統領の来日後、安倍首相がアメリカのいいようにされているといった不満が噴き出たその直後だった。

 天皇皇后両陛下を前にしたトランプ大統領はいつになく上品な態度で、かつ親しみを感じさせるリラックスした表情をしていた。クールな印象の強いメラニア夫人に笑顔が見られたことにも、人々は感嘆した。雅子さまと一緒に声をあげて笑うような場面もあったという。

 両陛下の英語力についてトランプ大統領が驚いたという報道もあり、ようやくトランプ大統領と渡り合えるような存在が出現したという痛快さを国民は感じた。もちろん、天皇は日本の象徴であり、政治的な権限は憲法で制限されているが、今回の皇室外交が国と国との関係になんらかのポジティブな影響を与えるだろうという期待感を抱かせたことは確かだ。

 トランプ大統領から雅子さまに対し、「メラニアは皇后陛下を大変尊敬しています」という発言もあったとも報じられた。雅子さまの発言やふるまい、態度からにじみ出る品格、知性、心遣いなど人間力すべてが評価されたことをうかがわせる。

 皇后になられたことで、ご成婚の頃も盛んに書かれていたが、改めて雅子さまのバックグラウンドに注目が集まった。父親が外交官という家庭環境のなか、田園調布雙葉学園で小・中・高と過ごし、アメリカの高校からハーバード大へ。卒業時には、経済学部で3人だけが選ばれる優等賞を受賞。その後東大を途中退学して外務省に入省、途中オックスフォード大学に留学するという、一般人がお嬢様やエリートを思い浮かべるときの像を大幅に振り切るほどのハイスペック・ハイキャリアぶりに人々はため息をつくばかりだ。

 改元に際してテレビ各局はご成婚前の映像を多く流したが、それを見ると、当時の記憶よりも数段美しい雅子さまの姿に目を奪われる。日本語を話していても英語を日常的に使っている人独特のアクセントがあり、それもキャリアウーマンらしさを演出していた。

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