「Open Heart」を選んだ石川晶子も<どんどんグローバル化していく社会に向けて、より、お年寄りや、外国人に親切で優しい温かい国にしたい!平和で仲良しであって!>としている。
また、「Open Doors To Arts」の標語を考えた高木栞は<様々な国の音楽や芸術をもっと取り入れて、偏見のない国になって欲しいという思いを込めて、この言葉を選びました>と、その思いを語っている。
「ViVi」はこれまでも、東方神起、TWICE、EXOといった人気K-POPアイドルが表紙を飾り、最近でもNCT 127を連載コーナーで起用している。「ViVi」がピックアップしてきたのは韓国のアイドルだけではなく、2015年には、ワン・ダイレクションが表紙を飾ったこともある。こういった背景を踏まえれば、海外の文化を積極的に吸収したうえで、多様な価値観を尊重しようとする彼女らの姿勢は「ViVi girl」としてあるべき姿なのだろう。
しかし皮肉なことに、自民党とその支持者の行動は、彼女らの思想とは正反対ではないか。中国や韓国の人々に対するヘイト感情を隠そうともせず、排外主義を煽り立ててきたのだから。
「多様性」をめぐるViVi girlと自民党の違い
杉田水脈衆議院議員による差別発言が端的に示すように、多様性を尊重しようという考えも自民党内で成熟しているかは甚だ疑問である。
「ViVi girl」たちの言葉は政治家たちにどう響くだろうか。
「Be Real」を掲げた福本沙織は、その言葉に込めた思いを<私はいろんな人の意見が尊重される世の中になって欲しいなと思ってその事をお話しさせて頂きました>と説明している。
「Express Yourself」というフレーズを選んだ照井和希はもっと直接的だ。彼女は<「男っぽいね!」って言われる度に、「男っぽいってなに?なにがダメなの?」と思ってきたんです。自分らしくあることの何がだめなんだろうって。他人の価値観を理解し、尊敬し合えることができたらどんなにいいだろうって思います>と、理想的な社会のあり方を語った。