「ViVi」の自民党コラボ企画が炎上、ViVi girlのコメントが自民党の理念と真逆の皮肉な構図

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 桜田義孝前五輪担当相による<子供を3人くらい産むようお願いしてもらいたい>や、麻生太郎副総理による<(年を)取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違っている。子どもを産まなかった方が問題なんだ>などの発言が象徴的だが、国民ひとりひとりの人生の多様性よりも、国益ばかりを重視する価値観が目立つ。自民党内で“人生の多様性”について議論がなされたことはあるのだろうか。

 どのような人生を歩もうとも、人として尊重される社会を築くことこそ、政治家の役割のはずだ。政治家の考える「普通」の人生からはみ出した人間を、「無責任」と糾弾するような社会であってはならない。

芸能人やカルチャーを利用する自民党のプロパガンダ戦略

 「ViVi girl」の政治的なメッセージは、自民党が政治家たちが発信してきた“多様性よりも国益”のメッセージとは裏腹だ。その皮肉な構図はなんとも哀れであると同時に、危険でもある。

 同誌の版元である講談社は、「HUFFPOST」において<このたびの自民党との広告企画につきましては、ViViの読者世代のような若い女性が現代の社会的な関心事について自由な意見を表明する場を提供したいと考えました。政治的な背景や意図はまったくございません>と説明しているが、自民党のPR記事に<政治的な背景や意図はまったくございません>との言い訳はふざけているだろう。まさかノーギャラなのだろうか。

 しかし政治的な背景や意図が明確でないにもかかわらず、なんとなく安倍政権のPRに協力する著名人は実際、多い。安倍政権および自民党は統計不正や年金の問題から逃げるため、予算委員会の集中審議を100日あまり拒み続けた一方、TOKIO、大泉洋、高畑充希、吉本新喜劇といった芸能人たちと戯れてきた。

 芸能人との交流で「親しみやすさ」をアピールした選挙対策の成果は確実に出ている。NHKの調査によれば、安倍内閣の支持率は5割近くを堅持しているという。

 もう安倍政権ではどう転んでも景気回復はないどころか、消費増税で悪化することは確実視されている。また外交成果の薄さもはっきりしている状況で、この支持率を維持できているのは、プロパガンダ戦略の成功といっていいだろう。

 このようなプロパガンダの勢いは、選挙、改憲と重要なポイントを迎え、どんどん増していくだろう。その意味を私たち受け手はしっかり認識しておく必要がある。

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