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カネカ育休炎上、アシックスでもパタハラ告発 「育休を取りたくても取れない」男性社員の悲鳴

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アシックス株式会社ホームぺージより

 カネカの元社員の男性が、育児休暇からの復帰直後に転勤を命じられ、退職に追い込まれたと告発した妻のツイート。これが広く拡散し、パタハラ(パタニティ・ハラスメントの略。男性社員の育児休業制度の利用に対して、上司や同僚、会社から嫌がらせを受けるという意味)であると批判を浴びた。

 建前上は男親の育児参加が推奨される社会になってきた2019年において、まだそんなことをしているのかとカネカの人事は大炎上、それでもカネカは「適切な対応をとった」と正式に発表しており悪びれない。そんな中、スポーツ用品メーカーのアシックスでも、男性社員がパタハラを訴えている。

 アシックスのパタハラ疑惑について、ウェブサイト「HARBOR BUSINESS Online」が13日付で記事を掲載。アシックスに勤める30代後半の男性社員がパタハラ被害を訴えた。この男性社員は2015年2月~3月および5月~6月に、計1年間の育児休暇を取得。その復職直後、子会社への出向を命じられ、それまでのキャリアとはまったく関係のない倉庫内作業を命じられた。男性社員は「左遷された」と感じたという。

 男性社員は元の部署に戻れないかと弁護士に相談し、2016年には本社配属になったが、勤務先は神戸の本社ではなく東京・渋谷のオフィスで、雑務を任されているという。2018年に二度目の育休を取得したが、待遇は変わらなかった。男性社員は同社を提訴することも考えているという。いわゆる「マミートラック」ということだろうか。

 このアシックス社員の告発も、育児休暇から復帰後に不当な異動を命じられたという点で、カネカのパタハラ騒動と酷似している。今に始まったことではなく、すでに多くの働き・育児する女性たちがこの問題に遭遇してきた。

 カネカはパタハラの意図について否定し、<育休をとった社員だけを特別扱いすることはできません。したがって、結果的に転勤の内示が育休明けになることもあり、このこと自体が問題であるとは認識しておりません>と説明した。しかし、たとえ育児休暇を取得した男性社員を冷遇する“見せしめ”の意図がなくとも、社員の家庭環境をいっさい省みない会社の人事は「ナシ」ではないのか。

 アシックス社員が告発したパタハラについて、編集部はアシックスの担当者にコメントを求めたところ、< 当件は、団体交渉中のため回答を差し控えさせていただきます。また、当社では、妊娠・出産・ 育児の期間にも人財が活躍できるよう、 職場環境や支援制度の充実に取り組んでいます>との回答を得た。

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ウェジー 2019.06.06

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