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大阪拳銃強盗の飯森裕次郎容疑者に「ゲームが…」偏見、父親や個人情報もネットで拡散

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「Getty Images」より

 16日早朝、大阪・吹田市の吹田署千里山交番前の巡査が刺され、実弾入りの拳銃が強奪された事件で、大阪府警は17日、東京・品川区在住の職業不詳・飯森裕次郎容疑者(33)を強盗殺人未遂容疑で逮捕した。大阪府警の調べに対し、飯森容疑者は「私のやったことではありません。病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいです」などと供述し、容疑を否認しているという。

 17日朝、各テレビ局は飯森容疑者の逮捕を速報テロップで報じた。『あさチャン』(TBS系)でも、このニュースを取り上げたが、コメンテーターの長嶋一茂が犯人の動機について述べたコメントが物議を醸している。

 長嶋一茂は「拳銃を撃ちたいというだけなのか、ただ拳銃に興味があったのか、そのへんのところをちゃんと聞いていかないと」とした上で、「最近の拳銃の強奪の事件ってすごく多いような気がするので、今後もそのへんを注目しないといけないと思う」と分析。「やっぱり今の時代背景というか、ゲームで拳銃を撃ったりとか、バーチャルの中で人を刺したりとかっていうのがたくさんあるじゃないですか。そうすると、日本って拳銃社会ではないと思うんだけど、拳銃への興味っていうのはたぶん高まっているんじゃないかなって気がするんですよね」「もちろん今回、どういった理由で拳銃を奪ったかまだ分かりませんけども、興味本位で拳銃を手にしたいっていう人たちはもしかしたらひと昔前より今の方があるんじゃないかなって感じは勝手にしますけどね」と私見を述べた。

 犯人逮捕からまだ数時間、情報が錯綜する中で長嶋が“ゲーム批判”を繰り出したことは話題を呼び、視聴者からは「なんでゲームが関係してるって分かるの?」「勝手な妄想で偏見を言わないで」などと批判の声が相次いでいる。

「川崎事件」でもゲームへの偏向報道

 5月28日に、神奈川県・川崎市登戸駅近くの路上で発生した殺傷事件の犯人についても、犯人の自室にゲーム機があったことを一部マスコミが強調。『Live News it!』(フジテレビ系)では、<男の部屋にはテレビとゲーム機などがあった>と速報のテロップで報じ、キャスターも「テレビのほか、ポータブルのゲーム機やテレビにつないで遊ぶゲーム機などもあったことが、新たにわかりました」と深刻そうに伝えていた。

 しかし、事件とゲーム機の直接的な因果関係はまったく証明されておらず、わざわざ速報で流すべき情報だったとは考えにくい。脊髄反射的な速報は事実を歪曲し、偏見を強めてしまうだけではないか。

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