『きのう何食べた?』が大好評の内野聖陽が、舞台でもフェロモン全開の面目躍如

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 一見すると、洋子が捨てた息子が辰三で、母子の物語のようですが、話が進むうちにふたりは環境が似ているだけの何の関係もないことがわかります。大衆演劇の一座は、著名な役者でいうなら早乙女太一のように家族を中心に形成されていることが多く、文字通りアットホームなはずの場所であるからこそ、ふたりが抱えている孤独がより色濃くなることも。

同性愛ゆえタブー視されたミュージカル作品が、普遍的な家族愛を描く名作に変容した時代の変化

 劇場へ足を運んだ観客と演じ手だけが共有することができる、その場限りのエンタテインメント、舞台。まったく同じものは二度とはないからこそ、時に舞台では…

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『きのう何食べた?』が大好評の内野聖陽が、舞台でもフェロモン全開の面目躍如の画像2 ウェジー 2018.06.20

 元の作品「化粧」では、洋子は嘘と現実のはさまで狂気に陥りますが、この「化粧二題」では、現実の中で覚悟を決める姿に、生きる希望が示唆されているように感じます。虚勢や見栄を張ることは、ひとであればみな経験のあること。塗り重ねたおしろいや太い目張りの “化粧”は、心に抱えた鬱屈と折り合いをつけるとともに、それこそが、人間が人間である魅力のようにも見えるのです。

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