一連の週刊誌記事はいずれも、詐欺グループの関係者からの情報をもとにしているようだが、事実はどこにあるのか。ひとつ言えることがあるとすれば、NHKの対応が示しているように、慎重かつ正確な調査が必要だということだ。
だが吉本興業は、「FRIDAY」報道を受けて即座に入江との契約を解除した一方で、宮迫や田村、福島らその他芸人については「知らなかった」との証言をそのまま公開し、通常通り仕事を続けさせている。本来であれば調査期間を設け、十分な事実確認をして潔白を証明する必要があったのではないか。
巨額の振り込め詐欺を働いた集団との関わりが、彼らのタレントイメージを損なったことは間違いなく事実だ。そのイメージを回復させ、これまでのように芸能活動を継続したいならば、このまま「知らぬ存ぜぬ」を通して風化を待つことが得策だとは思えない。長い目で見れば、今からでも本格的な調査を実施し、信用回復に努めたほうがいいだろう。
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