母親がひたすら手をかけないと赤ちゃんがうつに? 「サイレント・ベビー」説の源流を探る

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 母親は我が身を犠牲にして、子に全力を注ぐべし!! とたたみかけてきたのに、突然方向転換するのです。

「小児科医が乳児健診で気をつけなければならないのは、お母さんが育児で疲れていないかとどうかです」

 お説の育児をして、どうすれば疲れないのか、教えてくれ~! 

さらに、あとがきではこう。

「この中から我が子に合いそうなところだけを、補助的に利用してください」
「時には『親はなくとも子は育つ』などともいいます。育児書を読んで深刻になる必要など全くありません」
「私は、最近の育児にみる弊害をある側面から焦点を当て、乳児全般で静かな赤ちゃんが生まれる危険性の警鐘を鳴らしたのであって、個々の赤ちゃんがそのような環境に置かれれば、すべてそうなるとはいっていないのです」

 BGMはボレロかしら? というくらいジワジワと積み上げてきて、終盤で「なーんてね☆」と突き崩す、見事なまでのビルド&スクラップ。読んでいて「おおお」と声が出たレベルであります。そんな危険があることも知っておいてもいいよね! というお説だったようですが、しっかりと「サイレント・ベビー」なる言葉は時代を超え令和のいまもなお語りつがれ、ネットを通じて母親たちのココロを蝕む呪いに変質しつつあります。赤ちゃんどころかお母さんたちもが鬱になるいま、古い情報をもって脅しをかけてくる界隈こそをサイレントさせてほしいんですけど。

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