
「Getty Images」より
ブームというのは面白い。ここ最近は健康志向の高まりから、健康茶やヘルシー和食がもてはやされてきた。ところが、若い女性たちの間で現在のスーパートレンドともいえる「タピオカ」は、健康・ダイエットとはほとんど真逆の路線といっていい食材だ。
小さなわらび餅を噛むような、やわらかくて歯ごたえのある食感。「黒いパール」とも呼ばれるほどの美しいビジュアル。流行りのインスタ映えにもうってつけ。女性たちの間で大人気のタピオカだが、その正体は、栄養素らしい栄養素は何もない「糖質の塊」。王道のタピオカミルクティーともなれば、さらに甘味や黒糖などが付け足されるため、飲みすぎるとあっという間に太ってしまう。つい最近も、「タピオカを2カ月飲み続けて6キロ太った」という女性のツイートが話題になった。
タピオカ毎日飲むとシンプルに太るぞ!というツイートが流れてきましたが、2ヶ月週4で一杯飲んでいた私は6キロ太ったので、本当にシンプルに太ります。
— YBI (@memimimeme) April 14, 2019
今年に入ってもタピオカ屋の出店数は増加傾向で、タピオカブームはまだ上昇気流に乗り続けている。だが、タピオカの味や原料が一体どんなものか、その実態を知らないまま風に吹かれ続けると、とんでもない場所に飛ばされてしまうかもしれない。
難しい? 糖質コントロール
体内に摂り入れた糖質(炭水化物)は、体の中で脂肪となって蓄積される。適切な摂取量を心がけるのが大前提で、摂りすぎたら適度な運動で消費するのが望ましい。肥満や生活習慣病を防ぐには、いかに糖質をコントロールするかがカギとなる。
しかし、食生活で糖質量を抑制するのは簡単ではない。サッポロビールが医師の監修のもと、2015年2月に実施した「食習慣と糖に関する実態調査」(全国の20~60代男女1000人が対象)によると、一日の食生活における糖質摂取量は、男性309g(基準値250g)、女性332g(基準値200g)で、それぞれ大幅に基準値を上回った。女性に関しては、角砂糖約33個分の糖質オーバーということだ。
糖質といっても甘いものばかりではない。ごはんや麺類などの主食はもちろん、ポテトサラダや春雨サラダ、バナナなど健康的に思える食べ物にも多くの糖分が含まれる。また、塩せんべいも原料はお米だから、100gあたりの糖質量はロールケーキやチョコドーナツよりも高い。「これくらいなら大丈夫だろう」と思って食べていたら、いつのまにか摂りすぎてしまうのが糖質なのだ。
食品タピオカは、キャッサバ芋と呼ばれる芋のでんぷんだけを集めて生成される。生成過程でほとんどの栄養素は抜き取られるため、口にする段階にはほぼ100%炭水化物となる。カロリーも100gあたり62kcalと高めだ。「タピオカミルクティーを毎日飲み続けると太る」は決して誇張した表現ではない。
参考までに、各コンビニチェーンの主要タピオカ商品の炭水化物の量を表記しておく。
・セブンイレブン「タピオカほうじ茶ラテ」:23.7g
・ローソン「タピオカミルクティー黒糖蜜入りSalt Cream Tea with Tapioca」:28.9g
・ファミリーマート「タピオカココナッツミルク」:28g
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