新製品は週イチに→200円お得
消費者の心理を巧みに読んで、新製品はどんどん発売されます。『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』によると、新しい商品は、コンビニやスーパーなどへの商談の時に採用されやすいとのこと。実際には、既製品を少し変えただけの「新製品」がどんどん出ていたりもします。「新製品」という言葉に振り回されていたらキリがありませんね。「新製品を買うのは1週間に一度だけ」という頻度のルールを決める案はおもしろいですね。
※ポイントは「”新”や”初”に注意せよ」
食品に限らず、筆者もかねてより「新製品」「新発売」「初上陸」「初出店」など、”新”や”初”に要注意と伝えています。こういったものを紹介してお金を得ることのできるインフルエンサーでも公式アンバサダーでもないのに”新”や”初”を楽しく追いかけても問題ないのはお金持ちだけです。
季節に一度の「おうちサルベージ」→200円お得
「サルベージ」とは難破した船を引き揚げる、の意味だそう。「おうちサルベージ」とは、定期的に冷蔵庫や戸棚に眠っている食材を引き揚げて料理して食べてしまおうという考え方です。また、井出さんはそうすることで「気持ちもスッキリします!」とも書かれています。
※ポイントは「冷蔵庫の乱れは心の乱れ、心の乱れは家計の乱れ」
筆者は北海道の胆振東部地震でブラックアウトを経験しました。その際に、強制「冷蔵庫サルベージ」を行うこととなりました。著書によると200円と試算されていますが、70代の母親の冷蔵庫ときたら、数万円のお宝が眠っていたと思われます。腐ってしまわないよう、食べる食べる食べる! 幸いにして被害が停電だけだったので、あの時やるべきことはできる限り腐らせないように食べることでした。
母親に異常なほどのストックについて尋ねると「ないと不安」とのこと。まずは不安を取り除くことはできないのかを考える必要性を感じました。その後、母の通帳を確認したのですが、本人もわかっていない支出が複数あるのを見つけました。冷蔵庫は家計を映す鏡かもしれません。母の家計は放置だった筆者も反省しています。
まとめ
人が生きるために必要な3要素を衣食住と言いますが、その中でも、かねてよりお金と食べ物は最も密接な関係であると考えています。なぜなら、多くの人にとって、仕事をしてお金を稼ぐ最大の理由は「食べていくため」だからです。
そんな考えの筆者にとって、食べ物を無駄にすることはお金を無駄にすることなのです。
また、実際に家計に問題のある人が、食べられないほどの量を買ったり、ビュッフェで自分の意思で盛ったものを残す姿なども見ています。食べ物を無駄にすることに抵抗が薄い傾向を感じます。
今回は井出留美さんの著書『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』より5つのワザを紹介しましたが、実際には65の興味深いワザがわかりやすく簡潔に紹介されています。また、食品ロス問題を取り上げる報道も増えました。食品ロスを考える機会があれば、家計についても見つめ直すことをおすすめします。
★参考:井出留美『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』(マガジンハウス)
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