『スッキリ』で親の体罰禁止を特集も、「子どものためにならない」と否定的な声

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体罰減少に成功したスウェーデンの例

 世界では54か国が、実際に法律で体罰を禁止し、体罰が減少していることも紹介された。1979年、世界で初めて法律で体罰を禁止したのはスウェーデンで、禁止前の1960年には94%の親が体罰をしていたが、法律ができてから体罰をする親は減り、2000年代には12%まで減ったという。

 番組は、体罰禁止の法律の下で子育てをしたというスウェーデン人夫婦に取材。74歳の夫は<法律ができて時間が経つにつれて、体罰を与えないことは当たり前なことになっていきました>、72歳の妻は<体罰は全くなかったです。お店で子供が怒る場合は、何で怒っているのと聞けばいいのでは、と思います>と語っていた。

 スウェーデンでは「子どもを独立した一人の人間として扱う」という意識が強く、「時間をかけて説明すれば子どももわかってくれる」という考えが浸透しているようだ。

 スウェーデンでは法律だけでなく啓蒙に重点を置き、テレビやポスターでキャンペーンを実施されたといい、政府が企業側に広告料を支払い、牛乳パックのパッケージに「あなたは体罰に頼らなくても子育てができますよ」と法律の趣旨に基づいたメッセージが掲載することによって、虐待減少に成功したようだ。

 暴力によるしつけは即効性があり、その場では効果的に感じるだろう。しかし、体罰は子どもの脳に深刻なダメージを与えるということが科学的に証明されている。福井大学教授の友田明美氏が、アメリカのハーバード大学で18~25歳の男女約1500人を対象に行った研究によると、子供時代に体罰を経験した人はそうでない人と比べて、感情や思考をコントロールする脳の「前頭前野」の容積が萎縮していたという。

 岸田氏は今回の法改正は「しつけを禁止するものではない」と説明する。

<しつけをしちゃはいけないという風に誤解されることもありますが、しつけ自体、叱ることを否定している法律というわけではない>

<そこに暴力を介在させなくても子供に伝えることができるんじゃないか、つまり、子どもにとってはしつけられることは学ぶことでもあるので>

<そこを制圧して言いくるめるということは時間は取らないですし、親にとっては簡単なんですけど、そこを子供にいかに伝えられるかっていうことになるんだと思います>

 法の改正と共に、暴力を用いず子どもをしつけるという方法を、私たちは学ぶ必要があるのではなかろうか。

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